ウソのような、ホントの話です。
東風で設計した京都の伝統構法住宅のお客様から伺いました。
と言っても、全ての住宅でそうなるわけではありません。
吹抜けがある住宅に限った話です。
夏になると、太陽は頭上高くまで昇りますよね?
そのため、夏季においてもっとも熱くなるのは、何と言っても屋根面です。
もちろん、現在の新築住宅には屋根面にかならず断熱材を充填するのですが、それでもやはり熱を完全に遮断できるわけではありません。
じわじわ、ジワジワと熱が室内に伝わってきます。
ですから夏になると、
「1階よりも2階の方が暑い!」
ということになるわけですね。
ここまではみなさまよくお分かりでしょう。
で、問題はここからです。
通常、クーラーをかけて冷房する時は窓を閉め切ります。
窓を閉め切ってクーラーをかけている時の室内の状態は、
「屋根面を貫入して室内に届く熱を
少しずつ室内に溜め込みながら、それを上回る
冷気をクーラーで作って冷やしている状態」
です。
ここで、吹抜けのある住宅の場合に限り、2階の窓を開けたままエアコンをかけてみた状態を想定してみます。
2階の窓を開けながらクーラーをかけている場合は
「屋根面を貫通して室内に届く熱を
溜め込まないように2階で外へ逃がしながら、
冷気をクーラーで作って冷やしている状態」
です。
考えてみれば、後者の方が涼しくなるのは当たり前ですね。
これを図解してみたイラストを東風のスタッフ・Uさんが描いてくれましたので添付しておきます。
ぜひ画像を拡大してご覧下さい。
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