4/20(土)に静岡市葵区梅ヶ島にて、天然林の中を歩くツアーを行いました。
天候もあまり優れず、寒くて標高が高すぎて新緑が出ていなかったのが残念でしたが、霧がでてとても幻想的な雰囲気でした。
静岡市安倍川筋の最奥、梅ヶ島温泉で天然林ツアーをスタート。
最初に林業家から概要説明を行いました。
引率・案内をして下さった、梅ヶ島在住の林業家。
鈴木氏と森氏。
参加者のみなさんへ、林業家から森の説明が始まりました。
安倍川源流域のサカサ川。
この沢伝いに歩いていきます。
源流域ならでは、水流が少なく優しい水音がとっても心地よかった。
森の要所でいろんなことを参加者の皆さんに話してくれる林業家の鈴木氏。
木のこと、動物たちの痕、雨と地表の関係、市民に水を供給する山の力など、初めて耳にする説明に、みなさん興味津々でした。
これぞ天然林。
生命を終えた樹齢数百年の巨木が自然に倒れ、朽ち果てるまでそこに残って森を更新していきます。
そこかしこに残る自然倒木。
ここからまた新しい生命が生まれます。
このサイクルを倒木更新といいます。
すごい根曲がり・・・。
斜面に横たわる倒木が森に新たな空隙をつくり、そこからこぼれた光が地表へ届くことで新たな生命が生まれる。
そのサイクルを説明する林業家の話に、みなさん感心されて聞き入っていました。
山梨県と静岡県の県境となる安倍峠付近に広がる、オオイタヤメイゲツの純林。
聞きなれないオオイタヤメイゲツというのは樹種名で、漢字で書くと大板屋名月だそうです。
カエデ属カエデ科の木。
みんなで大切に守っていきたいのですが、残念ながらゴミもちらほら落ちていました。
オオイタヤメイゲツの次に多かったのがブナ。
立ち枯れた2本の木。
いつしかこれらの木も倒れて、新たな生命の礎をなっていくのでしょう。
天候にはあまり恵まれず、まだ新緑も芽吹いていないのが残念でしたが、天然林に入って現地で林業家の説明を聞いて森を感じるというツアーを、みなさん楽しんで下さったようで少し安心しました。
今度はもっといい時期にやるのでぜひおいで下さい。
あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2213年に言ってもらえる家