月別アーカイブ: 2010年11月

12/11(土)-12(日) 明石にて完成見学会を行います

明石内装

兵庫県明石市でこの夏から工事にかかっていた、K様邸がいよいよ完成に近づいてきました。
K様のご厚意により、完成見学会を開催させて頂くことになりましたのでお知らせします。

○ 大黒柱は7.5寸角の静岡県産新月材(3年間天然乾燥)
○ それ以外の構造材は全て高知県梼原町産の杉・桧(FSC認証材)を使用
○ リビングよりも1段下がり、段差のある対面型のキッチンとダイニング
○ 壁は1ヶ月かけて毎週末に建築主のK様ご夫妻が塗ったホタテ漆喰
○ 床板は杉の35mm厚 無垢フローリング
○ 1階はビルトインガレージ

間接照明を点灯した時の夜景はかなりオススメの見所です。
他社さんの見学会ではなかなか見られないと思いますので、間接照明を使ったらどんな雰囲気になるのか?を観てみたい方は、17:00以降のお申込をして頂けると良いと思います

【 日 程 】 12/11(土)および 12(日)の2日間
【 現場住所 】 明石市(お申込頂いた方へ住所をお知らせします)
【 時 間 】 10:00~19:00
※ ゆっくりご覧いただくため、時間予約制とさせていただきます。
お申込の際に見学ご希望時間をお書き下さい。

お申し込みはこちらからどうぞ。

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2210年に言ってもらえる家
 

日野町へ行ってきました

昨日は、滋賀県の南東部、蒲生郡日野町というところへ初めて行ってきました。

日野町は日野商人とよばれる豪商たちが住んでいたところで、今も古いお屋敷が残っていて、とても静かな街です。

日野町

この日野町で古い民家を残して使っている事例を視察するために、カナダからお客さんが来るということで、日本民家再生協会の役員として日野町へ出向いてきた、というわけです。
(※東風の仕事ではなく、ボランティアです)

日野町内で2軒の古民家を見学して頂き、それに帯同してきました。

日野町は古い建物が群として残っていて、しかも観光地化されていません。

でも、800年も続いているお祭りがあって、その時には20機以上の大きな山車が出るそうで、町内各所に山車蔵が点在していました。

生来引越しばかりしていて、生まれ故郷がない(?)僕のような人間からすると、地元に歴史的なお祭りがあって古い町並みがしっかり残っている場所に住んでいるというのは、とてもうらやましく感じます。

古いまちなみを維持していくのは大変なご苦労がおありだろうと思いますが、何とか残していただきたいなぁと思います。

と言ってる自分が、まずは率先してそういうところに住まないといけませんね(恥)。

できれば海沿いがいいなぁ・・・。

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2210年に言ってもらえる家
 

新しいサイト、なかなか手こずっています

今日、事務所のある伊丹市から明石市の現場へ向かう道中、裏六甲はすっかり晩秋の風情でした。

紅葉の赤はあまり見えませんでしたが、黄色や茶色に変わった木々の葉と、針葉樹の緑との対比がきれいです。

これから日を追うごとに寒くなっていきますが、みなさまどうぞ体調を崩されませぬように。

このところ、早朝の大事な時間帯を使って、毎日新しいホームページの制作に没頭しています。

これまでの東風のサイトとは真逆といってもいいようなコンセプトで作っているのですが、ページ数が多いのでなかなかはかどりません(汗)。
何とか今月中の公開を目指していたのですが、ちょっと難しそうかな。

実はすでに製作ページ総数は100ページを超えてしまっているのですが、今回のサイトは実例写真(竣工物件の完成写真や工事中の写真など)にほとんどのページを割いています。

直観的でわかりやすい構成にしよう、ということを最優先に設計していますので、サクサク見られるサイトになると思いますよ。
公開までは今しばらく時間がかかりそうですが、どうぞお楽しみに。

京都の紅葉状況

先週一週間はバタバタでブログの更新が1度もできませんでした。
どうもすみません。
ようやく少し落ち着いたので、今週はきちんと更新できると思います。
昨日(日曜日)は、奈良の現場へ行った後で京都へ行きました。

京都と言っても観光ではなく、お世話になった方の告別式に参列するためです。
雲ひとつないとってもいいお天気で、日向でじっとしていると暑いぐらいでした。

京都紅葉2010

上の写真は京都市北区の加茂街道で信号待ちの折に撮った、賀茂川沿いの街路樹です。

さくらやケヤキは色づいていますが、見頃はまだ1週間くらい先かな、という感じでした。

それにしても京都市内はどこもすごい人・人・人。
車もどこも停滞気味で、駐車場は満車。

観光でこの時期京都へ行かれる際は、車は避けたほうがいいですよ。
また京都へ行くことがあったら紅葉の状況をご報告しますね。 

奥様が塗った壁

明石市K様邸では、週末のたびに揃ってご夫婦で現場へ来られて、K様ご夫妻がせっせと壁を塗られています。

最初はご主人がリードしていたのですが、作業になれるうちに、奥様ががぜんスピードアップ!されて、今ではご主人よりも奥様が先頭に立って壁を塗られています。

もちろん今週も現場へ来て作業をされているのですが、先週末も奥様が不安定な足場板の上に登って(!)吹き抜けの妻壁をチャッチャと塗られました。

塗り壁

すごいです・・・。

しまいにうちのスタッフは、

「次から、左官屋さんの代わりにKさんにお願いして塗ってもらったら?」

とか言い出しています(苦笑)。

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2210年に言ってもらえる家

階段室手摺

明石市K様邸では、今月末の竣工に向けて仕上工事が進んでいます。
先週、2階リビングに面した階段室の落下防止手摺が出来上がりました。

階段室手摺

K様宅では老齢の小さな室内犬を飼っていらっしゃるので、犬が誤って2階のリビングから落下しないようにとの配慮してほしいというK様のご要望に沿って、かなり低い位置に化粧貫を入れています。

透けた軽やかな雰囲気の手摺になりました。

奈良市 石積み擁壁工事完了

奈良市で来月上棟予定のO様邸で、月・火の2日間にわたり、擁壁の石積み工事を行いました。

下の写真は石を積み上げた後、石と石の間の目地にモルタルを詰めてくださっているところです。

赤いベストを着た職人さんが、今回石を積んで下さった方です。


擁壁工事1109_1

こんな風に出来上がりました↓。

擁壁工事1109_2

既存の擁壁の一部を解体したので、今回積んだ石は全てもともと現場内にあった石を再利用しています。
そのため、風合いが良くなじみ、違和感がありません。

新しい石を購入して積むと、どうしても石の表面の風化した具合が出ないので、既存部分と新しい部分とがなじまないのです。

木は古材と新材を取り混ぜて使う場合に塗装したりすることもありますが、石は塗装するわけにいきませんしね。

きれいに仕上って清々しい気分です。

土塀の上塗り用壁下地材

先日所要で京都へ行った折に、東山の東福寺前を通りがかり、うちのスタッフが見つけました。

東福寺壁1

雨に叩かれてか、土壁の上塗りが剥がれ落ちたところで下地が見えています。
東福寺壁2

どうやら竹の細い繊維のようなものを編んでつくったもののようですが、僕は初めて見ました。
なんていうものかなぁ?

でも割と新しいもののように感じました。

土塀のことを書いていたら、久しぶりに唐招提寺の瓦埋め込み塀が見たくなりました。

奈良市の現場が始まっているので、折を見て行ってこようかな。

奈良市O様邸 擁壁工事開始

擁壁工事1106

先週末から、奈良市O様邸で石積み擁壁の工事に取り掛かっています。

上の写真は、擁壁を支える基礎のコンクリートを打設する下地作業を行っているところです。

既存の石積み擁壁の一部を取り壊してガレージ用地とするのですが、その部分から出てくる古い石をここに新設する擁壁の石として再利用します。

昨日から石積み工事に取り掛かっているので、また写真でご報告しますね。

和歌山県田辺市で新月伐採を行いました

昨日、和歌山県田辺市の山中で、桧の新月伐採を行いました。

来年神戸市内で住宅の工事を計画している i さん宅で使う床板用材を採るためです。
伐採に協力して下さったのは、奈良県吉野で林業を営む福本林業の福本さんです。

福本さんには、今回の新月期(10/31~11/5)で床板を採るための桧の原木を11本伐って欲しいとお願いしています。

和歌山伐採1103_1

上の写真の青い作業服を着ているのが福本さんです。

手前の切り株の横に座って一生懸命年輪を数えているのが、クライアントの i さんご夫妻。
北斜面に生えている桧だったので、とても目が細かく詰んでいて、年輪を数えるのも大変だったようですが、95本の年輪が確認できました。

昨日は建設業界に携わっている僕の友人2人も見学会に参加して下さったのですが、林業一筋を進んでこられた福本さんのお話は大変勉強になったとおっしゃっていました。

 

和歌山伐採1103_2

上の写真も昨日伐った桧です。

福本さんによると、吉野の桧とはちょっと違っていて、和歌山のこのあたりの桧は節が多いけれども、とても脂分が多くて色も濃く、香りが強くて粘り強い木だそうです。

僕がいつも見慣れている静岡の桧と比べても、色が濃くてにおいが強いように感じました。
帰りに太い枝や幹から採った木片を持ち帰ったのですが、車の中が桧の香りでいっぱいです。