月別アーカイブ: 2010年9月

ホームページをリニューアルします

少し前から取り掛かっているのですが、東風のホームページをリニューアルします。

できればここ2週間くらいで何とかキリをつけたいと思っているのですが、間に合うかどうか・・・。



リニューアルする理由は色々あるのですが、今回のデザインコンセプトは

「もっと見やすく、一目で伝わるわかりやすいサイトにすること」

です。



今のサイトは2年前に作ったものですが、これまでのサイトはどれもテキストが長く、じっくり読み込むことを前提としているので、はっきり言ってとっつきにくいものでした。

今回はそこをバッサリと変革します。

実はもうすでにデザイン案はできているのですが、まだナイショです。
イメージとしては、i-padでもサクサク読みやすいサイト、という感じ。

どうぞお楽しみに。

みんなで建てました

先週末の土日 9/25-26 2日間にわたり、兵庫県赤穂郡でボランティアによるかやぶき民家再生プロジェクト(通算第22回目)が開催されて参加してきました。
主催はNPO法人・日本民家再生協会です。

今回の作業は、2008年の秋から着手していたトイレ棟の棟上げです。
あいにく僕は仕事の都合で1日目だけの参加となりましたが、1日目の夕方に無事上棟しましたので、写真でご報告します。


トイレ上棟_1


 


 


 


 


 


1日目の朝はこの状態でした(↑)。
基礎だけが出来上がっていて、何も建っていません。


トイレ上棟_2 


 


 


 


 


まず基礎の上に土台を敷いていきます。
材料は全てこの敷地内で解体した建物から出てきた古材を使っています。


トイレ上棟_3


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



次に柱を立てます。
素人ばかりの寄せ集めチーム(笑)での作業なので、貫を通すのもなかなか大変です。


トイレ上棟_4


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



夕方には無事棟が上がり、建ち起こし(垂直)やレベル(水平)の確認・調整も完了して作業は終了しました。

事故や怪我が無かったのが何よりです。


トイレ上棟_5


 


 


 


 


 


 


小屋組みのみを撮った写真です。
真ん中には1本だけ丸太の曲がった梁を入れています。



この建物は約3m×3m(広さ:4.5帖)あり、全て素人だけで刻みました。
なんとも贅沢なトイレです(笑)。

さすがに墨付けだけは素人にはできないので、協会のメンバーの杉本さんという大工さんにやって頂きました。
建て方の途中で若干の手直しはあったものの、予定通り1日で上棟できて一安心。

2日目には屋根をかけルーフィングを葺いて、雨が降っても大丈夫なところまで仕舞をして下さったようです。
参加して下さった皆様、おつかれさまでした。

楽しかったですね。

土壁の中から

先日、貴重なものを頂きました。

下の写真の通り、古い竹です。
まずは画像でご覧下さい。


古竹1


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 




古竹2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


この竹は古い蔵の改修工事に際して、土壁の中から採り出された物です。

蔵をアトリエとして使われている方が、壁に窓を増設したいとのことで土壁の一部を切り取られたのですが、その部分から出てきました。

写真でうまく伝わるかどうかわかりませんが、実物を見るととても艶々していて、微塵も古さを感じさせません。



しかし何と!これは、150年前の竹だというのです。
しかもずっと土壁の中に埋まっていたもの。
ビックリしますよね。



古い建物を解体すると、土壁の中から下地材としての竹や藁縄が出てきます。
建物によっては、その下地の竹がもうボロボロになっていて、ゴミとして処分するしかないようなケースも結構あります。

その一方で、200年以上経った土壁の中から出てきた竹であっても、これと全く同じように艶々としていて、伐ってから10年くらいしか経っていないんじゃないか?と錯覚するような竹が出てくることもあります。
(以前、広島でもそのような下地竹を見せて頂きました)



この竹のように150年以上経っても艶々としてきれいな竹と
数十年しか経っていないのにボロボロになってしまう竹。
一体どこが違うのでしょうか?

僕はきっと伐採時期の違いによるものだろうと思っています。



竹は木材以上に虫が入りやすく、伐採に適した時期は短いとされています。

今年もそろそろ伐採の時期が近づいてきました。
10月には北摂で桧の伐採を計画中です。

ケヤキのカウンター材

今日は朝から明石市K様邸の打ち合わせを現場で行った後、三田市の西本製材所さんへ行って、K様邸用ダイニングカウンター材を探しました。

杉・トチ・ケヤキ・松・ミズメ桜などの希望樹種を伝えておいたところ、西本製材所の専務さんがいくつか候補となる材料を準備しておいてくれました。

西本さん、ありがとうございました。

いろいろ悩んだ末に、K様ご夫妻がダイニングカウンター用材として決定されたのが、下の画像のケヤキの一枚板です。

長さ3m、巾540mm、厚み60mmでした。

ケヤキのダイニングカウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大きさのケヤキの無垢材にしては、かなり安い価格で譲って頂けることになりました。

ご覧のように節があったりしますが、この大きさで、しっかり寝かせて天然乾燥させた材料の価格としては破格だと思います。

これ以外にも、大変美しい杉の一枚板(長さ4.7m、巾500mm、厚み60mm)も、木に申訳ないような破格値で譲って頂けることになり、とてもいい買い物ができました。

西本さん、いつもお世話になりっぱなしだというのに、どうもありがとうございます。
感謝。

ナキドコロ

東風で設計する建物は、いわゆる【逃げ場】がありません。

構造材はほぼ全てがあらわしになり、床板も天井板も、ほとんど全て裏表ともに化粧仕上げになります。

そんな設計なので、一番の泣き所は設備関係の配管・配線に関する部分です。
毎回毎回、大変ですっ!

明石市で進行中のK様邸でも電気配線が見えないように、大工さんと電気屋さんが協力してこんな風にすっと納めてくれました。

電気配線

 

 

 

 

 

この写真は1階の天井を見上げたところですが、中央に下りてきている配線はどこにも露出していません。
(画像を拡大して見てもらえればわかります)

この床板は下地なしの厚い杉板(35mm厚)を梁の上に直張りしただけですから、2階から見るとこの天井板が床板になっています。

どんな風に配線したか、やり方がわかった方はコメント欄まで(笑)。 

初めてイケアに行きました

日曜日に初めてイケアに行ってきました。

お客様がイケアの洗面器を取り付けようかと考えていらっしゃるとのことで、同行して実際に見に行ってきたのです。



僕が行ったのはイケア神戸です。

どんな店、どんな商品なんだろうと、ちょっとドキドキしながら行きました。
というのもイケアができる前、僕の周りでも何人かの方々がとても楽しみにしている様子だったので、きっとイケアって素敵なものが一杯置いてあるんだろうなと思ったからです。



今回実際にイケアに行ってみて感じたのは、
○ とにかく安い
○ 品物のクオリティは価格に応じたもの
  (ただし、安かろう悪かろうというものではない)
だということです。



一般に水周りの専門メーカーが販売している商品は、イケアで売っている商品に比べると格段に高いのですが、やはりそれなりに理由があります。

もちろんイケアの商品が悪い、という意味ではないので勘違いしないで頂きたいのですが、一番気をつけていただきたいのはイケアの商品と同業他社(専門メーカー)の商品の性能は違うのだという点です。
( ↑ だから価格差があるのですが・・・)

購入を計画されている方は、イケアの商品と一般メーカーが販売している商品はグレードが違うものなのだということをきちんと認識してから購入するようにして下さいね。

違うのは価格とデザインだけではなく、材質や製品としてのトータルクオリティも違うのだと認識した上で購入して頂くのが適切だと思います。



何度も重ねて言いますが、イケアで買うなとか言っているのではありませんよ。
違いを認識した上で買って下さいね、ということです。

用途や使い方に合わせて商品選定をすれば、とても魅力的な商品がたくさんあると思います。



ちょっと誤解を招きやすい文章だなぁ・・・と思いつつ、でも書いておく必要があるなぁと思ったので投稿します。

上記の文章、くれぐれも曲解されませぬように。
裏の意味など全くありませんので。

床板張り作業進行中

明石市K様邸では、外部の防水シート張り作業が完了し、開口部にアルミサッシも取り付いたので、いよいよ床板を張る作業が始まりました。

下の写真は2階のダイニングおよびキッチン部分の床板張りが完了したところです。

DKフロア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床には段差がついています。
K様邸は対面式のキッチンとなっており、
写真中左手の高い方がダイニングスペース、右手がキッチンスペースとなります。

これはご相談を頂いた当初からの

「ダイニングチェアに腰掛けている人、
 キッチンに立っている人、
 リビングで床に座っている人、
 それぞれの目線の位置が同じ高さになるようにしてほしい」

というご主人のたっての希望に基づくものです。

この写真では床板の高さが2段階になっていますが、今張り始めているリビングの床が出来上がると、さらに高いレベルの床ができて、3段階の床の高さができるということになります。

天井はいつもどおり吹き抜けていて、丸太の梁も架けられた小屋組みが露出している一室空間の中で、床のレベルが3種類ある空間はとても変化に富んでいて魅力的なものになりそうです。

初めて食べました

そういえば・・・と思い出して書いています。

先月、飛騨へ行った折に生まれて初めて食べました。
何と、なまずの刺身です!



宴席でほろ酔い加減の時に料理が運ばれてきました。

「なんだかおいしそうな白身の刺身だなぁ~」
と眺めていると、酢味噌がかかっているので、
「ナンダロウコレハ・・・?」
と思っていたところ、地元の方から

「それはナマズの刺身ですよ」

と言われ、ちょっと引いてしまいました(汗)。



信州では鯉を出してもらって良く食べてましたし、鮎も好きだし、あまごやヤマメ・岩魚・ニジマスなど、川魚は決して苦手ではないのですが、ナマズとは・・・と思い、口に入れるまでにちょっと勇気が要りました。

しかし、こんなものは当地でないと食べられないものだろうし、話しのネタに喰ってみようと思い、呼吸を止めて食べてみると、これがすごく美味しいんですよ。

俗に「河ふぐ」と呼ぶようです。



ちなみに僕は鮒寿司はどうしてもダメです。
トライしたことはないんですが、多分くさやもダメだろうと思います。

でも、チーズとか納豆は大好きなんですよね。

とっても重宝しているサービス

最近、しょっちゅう使って大変助かっているサービスがあります。

それは、富士ゼロックスさんが提供して下さっている、ネットプリントです。



ご存知の方も多いと思いますが、ネットプリントというのは、相手に送りたい書類などのデータをサーバーにアップすると、個別パスワードをセブンイレブンのコピー機に入力することでその書類が受け取れる、というサービスです。

しかも、1枚あたり20円(カラーは80円)という安さで、最大A3版まで出力できる、という点がとっても良いのです。



どういう使い方をしているのか?というと、こんな感じ(↓)です。

○ 郵送では間に合わない!クライアント様へ、今日図面を送って見て頂きたいときに
  (↑ 図面はほとんどがA3用紙に描いているのですが、普通一般家庭には
    A3が印刷できるプリンターなんて無いので)

○ 現場から問合せが来た時、電話では正確に伝えられない恐れがある。
  A3の図面を今すぐ届けたい!という時に

○ 出張先や現場で急に書類が必要になった!ノートパソコンはあるが、プリンターがない・・・



実際の使い方として特に多いのはもちろん2番目です。

受信者がノートパソコンを持っていればメールでデータを送ることはできるのですが、現場で職人さんに伝えたりする場合には、やはり書面が一番確実ですから。

3番目のケースなどは、以前ならKinko’sなどを探しあてて、そこまで行かなくてはできなかったのですが、このサービスができてから飛躍的に便利になりました。

とっても助かっています。

チベットの子供たち

昨日、下記DVDを観ました。
最近入手したわけではなくて、半年以上も前に購入していたのですが、買ってから放ったらかしにしていたのです(恥)。

滋賀県でのチベットに関する展示・講演を観に行ったときに購入したものですが、色々考えさせられました。


himaraya


 


 


 


 


 


Escape over the Himalayas
ヒマラヤを越える子供たち
 税込¥1500- 29分




DVDの内容はドキュメンタリーです。

中国政府の圧力により、チベット自治区内では受けられないチベット文化(チベットの言語・歴史などを含む)の教育を子供に受けさせるため、また貧しさのために学校に行かせることができないなどの理由で、小学生程度の幼い子供たちをインドへ亡命させ、ダライラマの許で親と離れて暮らす子供たちの姿を伝えています。



僕はチベットには以前から興味があり(←と言ってもほとんど何も知らないのですが)、今回このフィルムを観ました。



  ○ 標高6000mの山岳地帯を装備無しで越える子供たちの姿。

  ○ そしてもう一生親と逢えないかもしれない悲しみを抱きながらインドへ進む子供たち。

  ○ 凍傷や死と隣り合わせの過酷な環境。

  ○ 不法出国のため、中国公安当局に見つかるかもしれない恐怖。

  ○ そういった危険を冒してでも、子供をインドに亡命させなければならない親の気持ち。

  ○ 自分の身の危険を省みずに、自国の将来のために子供たちを送り届けるシェルパたち。

想像すると胸が一杯になります。



このドキュメンタリー映像は中国側の見解や主張が一切入っていないので、どこまでを客観的に受け止めて良いのかはわかりませんが、こういう現実があるということは1人でも多くの方に知っておいてもらうべきではないかと感じました。

興味のある方には、DVDお貸ししますのでお申し出下さい。

と言っても僕の手元には1枚しかないので、下記サイトからご購入頂いた方が良いかもしれません。

売上金のうちのいくばくかは、子供たちの支援金にまわるのでしょうから。



Escape over the Himalayas
ヒマラヤを越える子供たち
 税込¥1500- 29分