月別アーカイブ: 2010年3月

京都市N様邸竣工写真-2/伝統構法石場建て住宅

昨日に引き続き、京都市N邸内観の竣工写真をご紹介します。

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↑ 玄関です。
ものすごくシンプルな玄関ですが、いろいろ苦労が詰まっています。

(話し始めると長~くなるので割愛しますが、過去のブログで
そのうちのいくつかはご紹介済みです)
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↑ リビングの吹き抜けと薪ストーブです。

完成見学会の時には建具が入っていなかったのですが、無事土壁も乾いて建具が入りました。

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↑ ダイニングカウンター越しにリビングの反対方向を見たところです。
このダイニングカウンターに使っている木は、クライアントのN様ご夫妻が2年前の伐採に立ち会われた、思い出深い木です。

ついでに言うと、テレビが載っているカウンターの1枚板や、玄関の式台に使われている1枚板も全て同じ1本の木から採りました。

原木で木を買うとこういうことができるんですよね。

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↑ 最後はキッチンです。
このキッチンは大阪のステンレスキッチンメーカー/ルプさんの製作によるものです。

最近、このようにカウンターの下には引き出しなどを何も設けない、すっとんとんのキッチンを所望される方が増えています。

実はこれらの写真以外にも、もっといろいろとご紹介したい写真を山ほど撮っている(笑)のですが、このくらいにしておきます。

 

このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

京都市N様邸竣工写真-1/伝統構法石場建て住宅

京都市N邸では土壁もほとんど乾き、木製建具も入ってようやく建物は完成の姿になりました。

土日の2日間で作業の合間に竣工写真を撮ってきましたので、そのうちの何枚かをご紹介します。
※全ての画像はクリックすると拡大表示できます。

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外観はこんな感じです。

外構がまだ一部仕上っていないので、足元をカットしているアングルで撮りました。

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上の写真は玄関まわりです。玄関の建具は京都らしいシンプルな格子戸にしています。

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この写真(↑)は南側の外観を横から撮ったカットです。

屋根には樋をつけていないので、造園を担当して下さった宮川庭園の宮川さんが古瓦を使って雨落ちを作ってくれました。

砂利が敷き詰められているところは、巾 60 cm × 深さ 30 cm ほどの排水溝になっていて、屋根からここに落ちた雨水は砂利の間を縫って公共下水に排水されるようになっています。

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上の写真はリビング南面の窓を通じて、照明で照らされた内部の木組みを外から撮ったカットです。

昼間は外の方が明るいので、外からはガラスに反射して室内の木組みは全く見えませんが、夜になって室内の方が明るくなると、吹き抜けの木組みが外から丸見えになって、建物の表情が一変します。

設計した本人が言うのも何ですが、毎日この景色を見ながら家に帰ってくることができるのは、とっても羨ましいなぁ・・・と思います。

明日は内観の写真をご紹介しますのでお楽しみに。

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造園工事が進んでいます

先日、完成見学会を開催させて頂いた京都市N邸では外構の造園工事が進んでいます。

雨落ちの溝の形がほぼ完成し、飛び石や靴脱ぎ石が据わりました。

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不思議なもので、石が据わってくるととても落ち着いた感じになってくるんですよね。

 

 

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昨日の続き

昨日、LED電球のことを書きましたが、今日はその関連記事でこんなものがありました。

東芝 白熱電球の製造中止 120年の歴史に幕

エジソンが白熱電球を発明した年(1879)から数えると、約130年間経過したわけですが、白熱電球が果たした役割はとてつもなく大きいでしょうね。

電球の発明を活かすために、電力の普及・消費量増大を助長して地球温暖化を進める一因ともなっていますが、科学・技術の発展に計り知れないほど寄与した功績は素晴らしいと思います。

白熱電灯、個人的には大好きなので、製造されなくなってしまうのはちょっと寂しいですけどね。
おつかれさまでした。



木造建築 東風のサイトはこちら(↓)

 あなたはどちらが好きですか?
 30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
 「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2210年に言ってもらえる家

LED

LEDを使った照明器具や電球のラインナップが増えてきているようですね。

僕は建材などの新製品にあまり詳しくないのですが(←と言ってしまうのもどうかと思うが・・・)、今朝の新聞で小型のLED電球が発売されるという記事を見つけて、ホームページを見てみました。

Panasonic 電工のLED電球に関するホームページを見ると、LED電球でも小型のもの(ミニクリプトン電球相当)のものが発売されているようです。

こうなってくると、ダウンライトがより一層選びやすくなってきますね。
ありがたいことです。



ついでに、こんな器具も見つけてしまいました。

器具の厚さ:10mmって、・・・薄すぎる。
すごいですね。

もう少し普及してくると価格も落ち着いてくるのでしょうが、まだちょっと手が出しにくいというのも正直なところです。



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見学会へのご来場ありがとうございました

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3/13-14の2日間にわたり、京都市N邸で完成見学会を開催しました。

今回の見学会は東風の見学会でも過去最多の来場者数で、総勢65名。
ご来場頂いた皆様、どうもありがとうございました。

そして今回の見学会の場を提供して下さったクライアントのN様には、心より御礼申し上げます。
(N様、本当にありがとうございました)



うちの見学会では、いつも建築関係者も大歓迎!で見学会を行うのですが、今回は石場立て伝統構法ということもあり、建築業界関係者の参加者が多いこと多いこと。

上記65名のうち約30名は建築関係者の方々でした。

建築関係者の中でも大工さんが多かったです
大工さんに見に来ていただけるというのは、建築家の立場としてはとても光栄ですね。



ご来場のみなさまに大好評だったのが、玄関の式台(↓)です。
(画像をクリックすると、拡大表示できます)

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杉の赤身だけを使った化粧なぐりですが、表面の凹凸と杉の柔らかさ・温かみによる足ざわりが良くて、
「さとうさん、うちの玄関もこれでお願いします」
というクライアントのみなさまが続々。

化粧なぐりができる職人さんがとても少ない中で、みなさまに気に入って頂けて、またこのような仕事を職人さんにお願いできるというのは大変ありがたいことです。

先日もご紹介しましたが、この板をなぐっている時の動画はこちらでご覧いただけますのでご覧下さい。

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試し掘り

先週末に解体工事が完了した明石市の現場では、解体工事の最後の整地作業のときに、職人さんに頼んでユンボ(別名パワーショベル?)で穴を掘ってもらいました。

深さは約1m程度。
目的は、地下の地質を見るのと、土のサンプルを採るためです。

その時掘った穴が下の写真です。


試し掘り


 


 


 


 


 


もちろんこの現場でも、近いうちに地盤調査(スウェーデン式サウンディング)を行うのですが、スウェーデン式サウンディングは安価でおよその地盤性状傾向が把握できるとはいえ、ボーリングのような詳細なデータはとれません。

木造住宅のような比較的軽い建物であれば、一般的にスウェーデン式サウンディングで地盤調査をして方針を決定→施工という流れが多いのですが、僕は可能であれば、実際にユンボのアームが届く1~2m程度まで穴を掘ってもらって、地層の構成を直接目視して確認し、土質資料を採るようにしています。

また、この試掘することによって地下水位をきちんと測定できるというメリットもあります。

これから家づくりに取り組まれる方は、依頼する建築家や工務店さんに地盤調査とともに試掘してみてほしいと頼んでみると、より安心できるかもしれませんね。



さて、今週末(3/13-14)に開催する京都市N邸の完成見学会ですが、たくさんの方からお申込みを頂いています。
(みなさま、どうもありがとうございます)

実は建築関係の専門家の方からの申し込みの方が圧倒的に多く、これは伝統構法への関心の高さの表れだと思うのですが、予想をはるかに上回る申込があったので、あと1‐2組で専門家の申込は締め切るつもりです。

迷われている専門家の方はどうぞお早めに。

一般の方はまだ少し余裕があります。
ぜひこの機会にごらんください。

下の写真は、このN邸に使っている構造材を製材した時の写真です。
長さ9.5mの杉の原木ですが、この現場ではこういう一本物を梁や桁などにたくさん使っています。

市場で既製の商品の中からこういった特別長い一本物の木を買うととても高くなってしまうのですが、東風では山で立ち木を買っているので、一般市場価格よりもずっと割安でご提供できているんですよ。

見学会への参加お申し込みは下記リンクからどうぞ。


製材2008


 


 


 



【お知らせ】

3/13(土)-3/14(日)の2日間にわたり、京都市左京区N邸で
新月伐採材を使った石場建て伝統構法住宅の完成見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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桜のかおり

昨日、薪ストーブ販売のグランビルさんに京都市N邸の現場へ来ていただき、取扱説明や注意点、メンテナンスのことなど、薪ストーブに関するお話をNさんご夫妻と一緒に聞きました。

へぇ~、ほぉ~といった内容も結構あって面白かったのですが、一番ビックリしたのは薪を焚いている時の香りです。



桜の薪をくべるといい香りがすると言う話は聞いてはいたのですが、昨日グランビルさんが実際に桜の薪を持ってきて焚いてくれました。

そして着火後に焚き付けを充分燃やしてから桜の薪をくべました。

しばらく経ってから外に出てみると・・・ものすご~くいい香りがあたり一帯に蔓延していました。
まるでアロマテラピーかなにかやっているような、とっても芳しい香りでビックリ !!!

薪によってこれほど臭いが違うものかと驚きました。



こんないい香りがするのなら、煙たいどころか、
「もっとストーブ焚いて~」
と近所の皆さんから言われそうです(笑)。

でも室内ではほとんどその香りがしないんですよね。

桜を焚くのは、近隣の皆さんのためかな?なんて思ったりしましたが、桜でスモーク料理を作る意味をようやく実感できたような気がします。



先週末に、Nさんが一生懸命室内の床板にオイルを塗られました。

昨日現場に行くと、床全面に塗られたオイルのおかげで、室内がしっとりと落ち着いた雰囲気になっていたのですが、その中でも玄関の式台に使った化粧なぐりの杉赤身の厚板の木目がくっきりと浮き出てきて、とても美しく仕上っていました。

式台2009






現物はまた下記の見学会の折にぜひ見ていただきたいと思うのですが、はつった作業時の記事はこちらをご覧下さい。
(作業中の動画も見れます)

【お知らせ】

3/13(土)-3/14(日)の2日間にわたり、京都市左京区N邸で
新月伐採材を使った石場建て伝統構法住宅の完成見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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碍子

明石市K邸の現場で行っていた解体工事が先週いっぱいで無事完了しました。

近隣のみなさまには騒音やほこりなどでご迷惑をおかけしたと思いますが、何とか予定よりも短い期間で工事を完了させることができました。

ご理解を頂き、誠にありがとうございました。



そのK邸の既存建物から出てきた碍子を集めて洗いました。

壊れてしまった分などもあると思うのですが、これだけ残りました。


碍子


 


 


 


これは特にどうやって使おうかと決めているわけではないのですが、一つ一つ手作りなので形も大きさも微妙に違うし、歪んでいたりしてなかなか愛らしいですよね。

これからKさんとゆっくり考えてみたいと思っています。



【見学会のお知らせ】

下の写真は京都市N邸に使った大黒柱を伐採した、静岡の山から撮った景色です。

ここは標高が高く、とても霧が深いところで、いい杉が育ちます。
樹齢110年の木を、22cm角のほぼ赤身だけで仕上げた目の詰んだ大黒柱はなかなか見応えがありますよ。

梅ヶ島






3/13(土)-3/14(日)の2日間にわたり、京都市左京区N邸で
新月伐採材を使った石場建て伝統構法住宅の完成見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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解体工事中@明石

今週の月曜日から、明石市内で解体工事に着手しています。

年末に竣工予定の木造2階建て新築住宅を設計中なのですが、建物が建つ予定の位置において地盤調査を行うためには、既存建物を撤去しなくてはならず、まず解体に着手しました。

 

解体1

 

 

 

 

 

 

 

 

 


外部には防塵・安全のために足場を立てて、シートで覆います。
近隣の皆様にはしばしご迷惑をおかけします。
申訳ありません。

 

解体2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根の瓦を降ろした後に、屋根の上から撮った写真です。

この後で既存建物がなくなってしまうのですが、その前に2階からの景観(眺め)を記録しておこうと思い、屋根に上って周囲のパノラマ写真を撮っておきました。
(ここではご紹介しませんが・・・)



今回のクライアントであるK様は、僕の大学の先輩です。
( ↑ もちろん、在学中にはお互い交流などはありませんでしたが)

うちの大学も学生数は多い方なので、そこら中に先輩や後輩がいるはずなのですが、社会に出てからはなかなか同窓生にお会いする機会って無いものですね。
(っていうか、聞いてないから知らないだけで、実は身の回りにわんさかいてはったりして?)



Kさん宅は、ご主人のご意向で、室内に積極的に段差を設けた空間になる予定です。

かなり個性的な空間になりそうでわくわくしますが、その一方でいろいろと難しい面も出てきます。

現在は基本設計の最終局面ですが、今週末に3Dイメージを用いてプレゼンテーションを行う予定です。
出来上がったらまたご紹介しますね。

どうぞお楽しみに。



【お知らせ】

3/13(土)-3/14(日)の2日間にわたり、京都市左京区で
新月伐採材を使った石場建て伝統構法住宅の完成見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

構造材は全て、新月期(下弦の月~新月の時 ↓ )に伐った木で作りました。
そのあたりのお話も当日ご紹介します。お楽しみに

下弦の月s

 

 

 

 

 


 

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