土曜日から出張中です。
今日は茨城から静岡へ向かっています。
関西へは水曜日の夜に帰る予定ですが、週末に福島へ行ってきましたのでそのご報告を。
11/24(土)は福島県郡山市で開催された、民家フォーラムへ参加してきました。
会場は国から重要文化財の指定を受けている古い木造の校舎で、約170名の参加者があり、大盛況でした。
企画してくださった地元実行委員会のメンバーの皆様、本当におつかれさまでした。
とってもいいフォーラムでした。
「民家を活かす 地域を興す」と題して行われた今回のフォーラムでは、イギリスでの民家の使われ方の実例報告に関する基調講演の他、各地で民家を活かした事業や町おこしに取り組む方の事例報告も聞くことができました。
古い民家には人を集める大きな魅力があることを再認識し、これからも1棟でも多く古民家を残していく活動に微力ながら尽力したい、という思いを新たにすることができたという意味で、とても貴重な機会でした。
民家フォーラムに参加した後は、福島県南会津町に古民家を所有している、とんぼさんのお宅へお邪魔しました。
南会津の古民家を見るのは僕は初めてでしたが、ここでは冬季には3mもの雪が積もるそうです。
日本有数の豪雪地帯に建つ古民家の軸組みはとても骨太の豪快でした。
ほとんど雪の降らない近畿地方の民家を見慣れている僕にはとても新鮮で、カルチャーショックに近い衝撃を受けました。
週末は紅葉がちょうど見頃で、とってもきれいでした。
とんぼさんのお宅のダイニングカウンターからは、2枚の大きな透明ガラス越しに、外の紅葉が迫ってきます。
僕がお邪魔している最中にも、何人かの顔なじみの方々がとんぼさんのお宅を訪れました。
上の写真は、近くに住んでいる左官屋さんが里山で採ってきて分けて下さったきのこを、とんぼさんの奥様が乾燥させようとして庭先に置いていらしたところです。
とんぼさんによると、この左官屋さんは釣りも上手だそうで、目の前の川で岩魚を毎年たくさん釣ってこられるそうです。
家の周りには柿やふきなども生えていて、里山の小路の脇にはシイタケ栽培用のホダ木もありました。
農業を営んでいるわけではなく、自分たちで食べるためのシイタケを作るホダ木のようでしたが、そんな風景を目の当たりにして山の幸に恵まれた豊かさを感じ、いろんな思いがじんわりと湧きあがりました。
とんぼさんのお宅を訪問して、いろんなお話をお伺いできたことは、今後の僕の人生に大きな影響を及ぼしそうです。
そのあたりについてはまた追々、機会に応じてお話ししますね。
とんぼさん、奥様、どうもありがとうございました。
また遊びに行かせてくださいね。
→ とんぼさんのブログはこちら
(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を