昨日、西宮市内で今年着工予定の現場にて、スウェーデン式サウンディングというやり方の地盤調査を行いました。
地盤調査の方法にはいくつか方法がありますが、木造住宅など自重が軽い建物向けの簡易な地盤調査方法としてよく用いられるのが、このスウェーデン式サウンディングです。
スウェーデン式サウンディングというのは、尖ったステンレス製のキリに100kg前後の荷重をかけたまま、キリに回転を加えたときにどのくらいのスピードで何センチくらい沈んでいくか?という沈むスピードとそれに要した回転数から地盤の固さを推測する、という調査方法です。
今回調査を行った敷地は西宮市内でもわりと東寄りの地域で、近くには武庫川という大きな川が流れています。
よって、地層の形成期にはその川の流れによってできた扇状地だった可能性があるので、おそらく砂地だろうと思われます。
(サウンディングではサンプルを採取しないので、測定データから推測はできても確実なことはわかりません)
木造住宅程度の軽い建物の場合はこのサウンディングという簡易な調査方法が一般に良く用いられるのですが、その理由は調査費用の安さです。
サウンディングに要する調査費用は、大体3-5万円程度です。
(調査ポイント数が増えれば少しアップしますが・・・)
一方、地下地盤のサンプルも採取して、もっと詳細な調査を行う必要がある場合にはボーリングという地盤調査を行います。
ボーリング調査を行うと、下の写真のように地中の地層を構成している土や粘土・砂などのサンプルも採取できます。
↑ こんな箱に採取資料が納められてきます。
ふたを開けると・・・↓
こんな感じで各地層の構成材が瓶詰めにされて届きます。
一般に、鉄筋コンクリート造や鉄骨造など、比較的重い建物を建てるときには、このような地盤調査が必要とされるのですが、調査が丁寧な分だけやはり割高で、1ポイントあたり15-20万円くらいかかります。
(価格は調査ポイント数や深度によって変わります)
地盤調査にも目的と精度によっていろいろあるんですよ。
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