月別アーカイブ: 2008年3月

2007新月材の玉切開始 その1

3/17(月)に静岡へ行ってきました。

3/9(日)で2007年11月上旬の新月期に伐採した木材の葉枯らし期間(満4ヶ月)が過ぎました。
そこで3/13には、NPO法人・新月の木国際協会から新月材の現認者・大山さんに現場へ足を運んでいただき、間違いなく葉枯らしが完了していることを確認していただきました。
(大山さん、お忙しい中来て下さってありがとうございました)

この手続きを経たことで、今回の木が新月材であるという証明を得たことになります。

新月期の伐採、4ヶ月の葉枯らし工程を終え、次はこの木材を玉切り(たまぎり)する工程を開始しました。

玉切りとは、長~い1本の木を必要な長さ(2m、3m、4mまたはそれ以上)にぶつ切りすることです。

玉切-0















上の写真は、2007年11月に伐採を完了した時の様子です。
このままの状態で山の斜面に伐採木を放置し、4ヶ月間葉枯らしを行いました。

この山の木は、樹齢90年(←90年生と言います)の杉と桧の混合林です。



伐採が完了してから僕がこの山に入るのは初めてなのですが、伐採した時の木口の色と、4ヶ月葉枯らしした後の現在の木口の色は全然違っていました。

11月に伐った時は、木の中の水分がまだたっぷりあったのでみずみずしく鮮やかな色でした(当時、切り口から水滴が滴っていた木もありました)が、今回は葉枯らしを4ヶ月間かけたことによって木の中の水分がかなり抜け、見ただけでもかなり乾燥しているなぁと感じる落ち着いた色合いに変化していました。




まず、重機を使って山の斜面から木を引っ張り出します。

まず最初にワイヤーを木にくくりつけてウインチで引っ張り出し、アームが届くところまで出てきたら、直接木をつかんで平場に出します。

玉切-1







玉切-2






続きはまた明日。

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なぜステンレスか?

ステンレスへのこだわり


 


 


 


 


 


 



上の写真、何だと思いますか?

そう、キッチンの排水用フレキシブルダクト(配水管)です。
でもね、よ~く見て下さい。
(画像をクリックすると拡大できますからわかると思います)
この配水管はなんとステンレス製なんです。

ほとんど全てのお宅のシステムキッチンは、これが塩ビ製の配管だと思います。



もう1週間も前になってしまいましたが(スミマセン・・・)、大阪の谷町にあるキッチンのショールーム・le pur (ルプ)さんへ行ってきました。

京都市内で設計中のNさんのお宅のキッチンの打合せです。

Nさんはステンレス製の気兼ねなく使える実用的なキッチンがいいとのことで、ステンレス製のキッチンを販売されているいくつかのメーカーをご紹介したところ、le pur がいいとおっしゃったので一緒に行ってきたわけです。



le pur の平尾社長とは、昨年末に東京で行われたNPO法人・新月の木国際協会の年次研究発表会で初めてお会いしました。
明るい大阪のおばちゃん(←失礼)という感じの快活な女性、というのが僕の第一印象。

le pur さんではオールステンレスのキッチンを一つ一つ自社で設計し、製作・販売を行っています。
ホームページにも書かれていますが、製作時にエネルギーコストはかかるけれども、耐久性の高い何世代にもわたって使い続けられるものを提供したい、ということからステンレス製にこだわっておられるそうです。



でもどうも僕は腑に落ちないことがありました。

どうしてステンレスのキッチンをつくっている人が新月の木?
というところです。

で、今回ショールームに行った時に平尾社長に尋ねてみました。
「どうしてこの商売を始められたのですか?」と。



le pur さんは2000年にご商売を始められたそうですが、もともとは化学物質過敏症で苦しんでおられるお客様のために、「接着剤・揮発性有害化学物質を一切使わないキッチンを妥当な価格で提供したい」ということが起業の際のコンセプトだったそうです。

一般のシステムキッチンメーカーではオールステンレス製のキッチンであってもステンレスとステンレスの接合部には接着剤を使っていることが多いそうです。
( ↑ これは僕も今回はじめて知りました)。

しかしle pur さんでは、過敏症のお客様のに対しては接合部に全く接着剤を使わない、全て溶接によるステンレスキッチンを提供しているそうです。
(ただこれは組上げる職人の手間がかかって価格が上がってしまうので、過敏症でない方に対しては極めて安全性の高い接着剤を使っているとのこと)

そしてお客様が将来キッチンをどうしても処分しなくてはならないような事態になってしまった際には、リユースしていただけるように自社製品の中古バンクシステムも立ち上げ、それでも引き取り手が見つからずにスクラップにする場合には、そのまま全~部炉に放り込んで再生できるように、ということを考えて上述の排水ダクトまでステンレスにされているそうです。

ダクトや排水トラップの部材を全てステンレスにしているのには、排水口のヌメリがつきにくくするためという意味もあるそうです。



他にもいろんなこだわりが各所にあるのですが、全部種明ししてしまうとおもしろくないので、もっと詳しく知りたい方はle pur さんのショールームへ行ってみてください。



今回一緒に行ったNさんも感じられたようですが、やっぱり作り手の想い・こだわりが深い製品はいいものです。

僕は、物づくりおいてはコンセプトが何であるか?というのが一番大切だと思っているのですが、今回は平尾社長の口からその想いを直接伺うことができてとてもよかったです。

なんだか今回の記事は le pur さんの営業みたいになってしまいましたね(笑)。




オマケ

今回僕がいいなぁ~と思った商品はこちら(↓)

datchoven


 


 


 



リンナイの商品ですが、魚焼きグリル部分に鋳物のダッチオーブンが入れられるようになっていて、このダッチオーブンでいろ~んな料理ができるというスグレモノ。
これならピザ以外はすべてこのオーブンでできるので、ガスオーブンは要らないかも。
パン・ケーキ・グラタン・カレーなどはこれで充分できそうです。

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吉野の杉

昨日、奈良県吉野に行ってきました。
奈良市内で数年後に建てるOさんのお宅に使う木を見に行くためです。

Oさんの奥様は吉野のご出身で、お父様が林業家です。
ご先祖の皆様が代々作ってきてくださった吉野杉を使って、これから4~5年かけて家を建てます。
もちろん、今回木材を出してくださるのはお父様です。

まず今年の7月ごろに木材を伐採し、葉枯らし乾燥させます。
(吉野ではこの時期の伐採が一般的なんだそうです)

その後、ヘリコプターで出材→製材→2年間天然乾燥させてから、ようやく建て始めるので、着工は2010年の夏以降になる予定です。

昨日はOさんご夫妻を含め、総勢5名で山を登り、伐採予定現場まで行きました。
使わせていただくのは、樹齢120~130年の吉野杉です。

下の写真で木に抱きついているのがOさんご夫妻。
木の太さがよくわかりますね。
お二人とも、とても嬉しそうでした。

吉野の杉

こうやって立ち木の状態から木材を見ることができると、
「あぁ~この木からうちの家ができるんだ・・・」
という気持ちになって、感慨深いですね。

〇 木が育った山
〇 木を育ててくれた人たち
〇 製材してくれる人
〇 刻んでくれる人

など、家ができるまでには、いろんな方々が関わってくださいます。

決して高価な材料を使うわけではなくても、これら様々な人たちの想いが重なり合ってできる家は、お金の価値以上の魅力がありますし、携わってくださる人たち(作り手)も
「俺たちが作った材料はこういう人が住んでくれる家になるのか!」
と、とても喜んでくれます。

出来上がってしまってから入手すると、確かに家は
【モノ】
かもしれませんが、それだけを買うのはちょっと寂しい気がしますよね。

どの家もこういう作り方ができるといいのになぁ、と僕はいつも思うんですが、銀行融資制度などの制約があって、なかなか現実的にはクリアしないといけないハードルがいくつもあるのが現状です。
(決して、高くつくということではないんですけどね。
 周到な準備や根気がまずは必要です。)

でも、一歩一歩そのハードルを低くすべく、努力を重ねています。
どうぞご期待下さい。

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住宅ローンの取材をしてきました

2/26(火)に、関西の地方銀行のローンご担当者の方( i さん)にご協力頂いて、住宅ローンに関する基本的な事柄についてインタビューをしてきました。
(大変お忙しい中、貴重な時間を割いてご協力いただいた i さん・早崎さん、どうもありがとうございました)



その結果をQ&A形式にまとめてこちらのページに掲載してみましたので、興味のある方はご覧になってみてください。

ちなみに今回ぶつけてみた質問の内容はこちら(↓)。


――――――――――――――――――――――――――――――――
 【Q1】 そもそも住宅ローンって何?一般の融資との違いは?


 【Q2】 住宅ローン融資金額に上限はあるか?


 【Q3】 住宅ローンで土地のみ(更地)を購入することは可能か?


 【Q4】 仮審査とはどういうことか?本審査とどう違うのか?


 【Q5】 市街化調整区域内の不動産物件に対する融資は降りにくい?


 【Q6】 なぜ、市街化調整区域内の物件に住宅ローンが降りにくいのか?


 【Q7】 住宅ローンの契約後、すぐに返済が始まるのか?


 【Q8】 据え置き期間というのは通常どのくらいか?


 【Q9】 据え置き期間を長くして欲しい(1年半、2年それ以上等)と言うと
     どうなるか?


 【Q10】 つなぎ融資とは何か?


 【Q11】 なぜ据え置き期間は通常1年以内なのか?


 【Q12】 住宅ローンの契約時の金額と実行時の融資金額が変わったら
      (高額になったら)どうなる?


 【Q13】 着工後、工務店との間にトラブルが生じたりして
      工事がストップした場合はどうなるか?
            ( ↑ 工期内に住宅が完成しない場合)

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

ご意見・ご感想などありましたら、さとうまで送って下さい。

 



これから住宅ローンのご利用をお考えになっている方のお役に立てれば嬉しく思います。

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新しいホームページを作成中です

実はホームページをリニューアルすべく、ようやく重い腰を上げて少しずつ少しずつ作業に着手しております。

現在のホームページは、2005年の秋にデビューして2年少し経過していますが、情報を継ぎ足し継ぎ足ししていった結果、全体像が見えにくいサイトになってしまっております。
(一方でいろんな方からお褒めの言葉を頂いており、
 とても光栄に感じております。
 これもみなさんが当方のサイトを見に来てくださるおかげです。
 どうもありがとうございます。
 感謝 m(_ _)m )



目指しているのは、見てくださる人に判りやすく情報をお伝えし、知りたいことがすぐに探せるような明快で便利なサイト。
これから家を建てたいと思っておられる方にとって、有益な情報を提供できるサポートサイトになるように心がけています。

お披露目は4月ごろの予定です。
どうぞお楽しみに。

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住宅ローン

ご報告が遅くなり、申訳ありません。
ようやくほんの一息つける状態になったので、久々に投稿します。
(↑ホンマはこんな状態ではダメなんですが・・・)



先週の火曜日(2/26)に、ある地方銀行の住宅ローンご担当者の方に時間を割いていただき、住宅ローンに関するいろんな質問に答えていただきました。

僕は住宅にどっぷりつかった仕事をしていながら金融情報にはうといので、これまではどうしてもその部分のサポートが手薄くなっておりました。
(クライアントの皆様、申訳ありません)

今回いろいろと情報を仕入れてきましたので、住宅ローンの基本的な枠組みや制約などが良くわかりました。



何とか今週前半には、この仕入れてきた情報を皆さんに役立てていただけるように、ニュースレターとメルマガで流したいと考えています。
(ブログに掲載するのにはちょっと情報量が多すぎるので、ブログには掲載しないと思います)

どうぞお楽しみに。

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