このところ、日々の業務に忙殺されて全くブログの更新ができず、すっかりご無沙汰していましたが、ボチボチ更新していきます。
(↑書きたいことは、日々溜まっていっているので)
昨日は神戸市北区に30坪の1LDKの家を建てようとされているSさん家族5人と一緒に、神戸市兵庫区にある、グランビルという薪ストーブ屋さんに行きました。
設計した本人がこんなことを言うと全く説得力がないのですが(笑)、この家のプランは圧巻です。
30坪の平屋の建物で、廊下の面積が0(ゼロ=全くなし)、家の中央に薪ストーブが座っているという、こんな家(↓)です。
外壁は、上から下まで全面杉板張り。
とにかく、木・木・木・・・という家。
エアコン(=冷暖房)なし、床暖なし、暖房は薪ストーブのみ。
キッチンは無骨なステンレスの骨組みのみで良くて、食洗機なんて要らない。
でもサッシュは絶対木製!アルミはダメ。
という、クライアントであるSさんの割り切りがハッキリした家です。
完成は、来年6月の予定。
(↑楽しみ、楽しみ♪)
と、話がそれてしまいましたが、そんなSさん一家と薪ストーブを見に行きました。
僕が参画しているNPO法人・日本民家再生リサイクル協会の仲間である、グランビルの神戸店へおじゃまして、実物のストーブを見て、実際にSさんのご主人が薪ストーブに火を入れてみました。
僕も、薪ストーブに火を入れる瞬間を見るのは、実は今回が初めてでした。
焚き付けに針葉樹(杉・桧・松など)の細く割った木を使って、その下に旅館の料理のお膳で活躍する小さな固形燃料を置きます。
この固形燃料が15分間燃え続けるらしいので、これを使うと火をつけるのはさほど難しくないようです。
意外だったのは、火を入れて薪に火がついてからも、薪ストーブから暖かい熱が放射され始めるまでに1時間くらいかかる、ということでした。
薪ストーブの中はバンバン火が燃えていても、厚い鋳物でできた重厚な薪ストーブは自分自身(←薪ストーブ)が暖まってからでないと、炉内部の熱を外に伝えることができません。
これは薪ストーブの熱容量が大きいためです。
熱容量が大きい物質は、暖まりにくく冷めにくい、という性質を持っています。
ですから、一旦薪ストーブ本体が暖まってしまえば、中で火が消えてしまってもまだずっと余熱で暖かさが持続するのですが、その逆に着火してから放熱し始めるまでにも時間がかかる、というわけです。
グランビル神戸の店長・赤路(あかじ)さんは、
「薪ストーブが暖まるまでの間は、補助暖房器具が必要だと思いますよ。」
とおっしゃっていました。
その後、Sさん一家と現場へ行き、家族総出で現場の草刈をしました。
(↑もちろん、僕も一緒にやりました)
来週、地盤調査(サウンディング)をするのに備えて、草ボウボウだった現場をきれいにするためです。
草刈をしていると、すすきの葉っぱにカマキリの卵(泡が固まったようなアレです)が産み付けられていたり、カブトムシの幼虫?みたいなのがいたり、バッタや青虫を発見したりして、子供達は大忙しでした。
もちろん子供たちも、刈った草を運んだりして草刈を一生懸命手伝いましたよ。
Sさんの一家は、「何をする時でも、家族全員で一緒にやる」という方針だそうで、今回の家づくりにおいても、草刈や地盤調査に参加して積極的に家づくりを楽しむというスタンスがにじみ出ています。
きっと、とってもいい家ができることでしょう。
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