バタバタしていたら、ブログの更新がすっかり滞ってしまいました。
楽しみに読んで下さっているみなさん、ゴメンナサイ。
またいつものペースに戻していきたいと思います。
先週末の連休の2日間(9/23、24)にわたって、兵庫県西部某所にて、
【 ボランティアによる茅葺民家再生プロジェクト
第3回~増築棟の解体作業ワークショップ 】
が、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会 近畿地区の主催で開催されました。
プロジェクトリーダーとして、僕も参加してきました。
このプロジェクトは、過去何回かこのブログでもご紹介しているので、もうご存知の方も多いと思います。
簡単に言うと、
【 ボランティア(=素人)だけで、民家再生をやってしまおう! 】
という、なんとも無謀だけれど、とんでもなくオモシロソウなプロジェクトです。
(初めての方へ:このプロジェクトについてはこちらで詳しく紹介しています)
今回は、母屋の隣りに増築された部分の解体・撤去作業を行いました。
(↑)まず、屋根の波板鉄板を、一本ずつていねいに釘を抜いて外していきます。
(↑)外した波板は、きちんとまとめて整理しておきます。
これをまた後で使うためです。
(↑)屋根が解体され、骨組み(構造体)が見えてきました。
(↑)土壁も、土を落として、下地の竹(小舞)と土とに分けます。
(↑)土も将来の再利用に備えて、土のう袋に詰めて保管します。
解体され、取り外された構造材(柱や梁)は、釘抜きをしたあとで
雨がかからない小屋にきちんと整理して保管します。
そうやって作業を進めていって・・・・
今回の作業を始める前には、この(↑)状態だった建物が、
2日間・延べ約35人のボランティアのみなさんのご協力のおかげで(↓)・・・
なんと!!!
こんなになっちゃいました!
すごい!
さすが、大人数で協力すれば、とんでもないことができるものです。
ついでに全員で記念撮影。
このポカンと空いた中庭状の広いスペースで、来年の春には
地元のみなさんと一緒にバーベキューをしようという計画が持ち上がりました。
区長さんもたいへん乗り気で、
「早くこの村に移り住んでくれる人が出てこないかなぁ~」
などと期待してくださっています。
帰りがけには、近所の農家のおばちゃんが、いつものようにたくさんの野菜を
おすそ分けしてくださいました。
(↑おばちゃん、どうもありがとう)
地域の皆様に少しずつ受け入れてもらえていることを、ひしひしと実感しています。
この地域も、ご多分に漏れず過疎化に悩んでいます。
だから、新しい、若い人に村へ入ってきて欲しいと考えています。
しかしその一方で、素性のわからんあやしい人に入ってきてもらっては困るし・・・
というジレンマを抱えています。
このあたりのビミョーな気持ちとうまくお付き合いしながら、
ゆっくりと地域の皆さんと一緒に交流が図れたらいいなぁ、
と思いつつ、このプロジェクトを進めています。
参加してくださった延べ約35人のみなさん、どうもありがとうございました。
宿泊された方だけで行った夜の飲み会、とっても楽しかったです。
また来年、一緒に楽しくやりましょう。
<注意!>
今回のプロジェクトは、建築のプロフェッショナルが綿密に準備をし、
現場で一緒に指導をしながら作業を行っているからこそできることです。
このような作業には、大変大きな危険が伴います。
決して簡単に真似をされることがないようにお願いいたします。
(株)木造建築東風のサイトはこちら
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