お客様の幸せのために」カテゴリーアーカイブ

なめこ

静岡の林産地へ行くと、山あいの生活について触れる機会が多く、毎回いろいろと学ぶことがあります。

暖を取ったりお風呂を沸かしたりするのには、今でも当たり前に里山の薪を使っていること。

食べ物は山で身近に採れたり栽培できるものを食していること。

貨幣経済(=食べるため・暖を取るためにはお金が要る)が基本になっている都市部の生活・考え方とは全く違います。

 

なめこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


上の写真は夕方暗くなりかけてから撮ったのでちょっとわかりにくいのですが、なめこを自家栽培しているところです。

もちろん、農家としての売り物ではなく、自分たちで食べるためのものです。

ホダ木として使っているのは、山で伐採してきた山桜。

こうやって作られるなめこは、市販のものと比べると形も不揃いで、大きさもびっくりするほどばらつきがありますが、ものすごく生命のエネルギーを感じます。

スーパーで売っているものとは全然違うんですよね。



以前、製材所の方が林業家に
「家具を作るのに山桜が欲しいっていう作家がいるんだけど、山桜は出ないの?」
と質問したときも、
「山桜はねぇ、なめこを作るのに使っちゃうんですよ」
と答えていました。



海辺でも山辺でも同じですが、【豊かさ】【恵み】とは何なのか?ということをいつも教えてもらいます。

一言で言ってしまうと当たり前過ぎてなかなか響かないのですが、人間も自然の一部なんだということを実感します。

絶対に忘れてしまってはいけない感覚ですよね。



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世界に、300年先も美しい風景を

静岡にて

先週はまた静岡に行っていました。

10月末から11月にかけて製材した材木の一部を整理したり、すでに乾燥済みの材木を現場へ積んで帰ったりするためです。


梅ヶ島1126_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 



僕が木材をストックしている場所は静岡市の山懐の深いところで、こんな風景に囲まれています。

今回はちょうど紅葉が見頃で、とてもきれいでした。


 

梅ヶ島1126_2 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は、今年挽いてもらった板(右端のグループ)を
○ 節だらけの下地用木材(写真中央のグループ)と
○ 節が無い化粧用木材(写真左端のグループ)
とに分類している作業中の写真です。

画像をクリックして見て頂けると、中央のグループには節が多く、左のグループには節が無い様子がお分かり頂けると思います。

製材所ではこういった分類はしていませんので、製材後にこちらで選り分けます。



こうやって選り分けた後、節の無い板は実(さね)加工を施して、化粧野地板や天井板、腰板などに使います。

下の写真は化粧野地に使ったケースです。

もちろん東風では節のある材料も化粧野地板としてよく使いますが、この現場では節の無い材料を使いました。

野地

 

 

 

 

 

 

 






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西宮市2世帯住宅 断熱と木工事

先週は一度もブログの更新ができませんでした。
いつも覗きに来てくださる皆様、どうもすみません。<(_ _)>

出張先や現場などでいろいろとネタが溜まってきているので、今週はこまめにアップしていきますね。

またどうぞ覗きに来て下さい。

 

断熱材1128 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮市内で工事中の2世帯住宅の現場/Y+K邸では内装工事が進んでいます。

上の写真は、2階大屋根の軒裏に断熱材(パーフェクトバリア)を充填したところです。
白い部分が断熱材です。

今回は厚み100mmのものを使っています。



いつも思うのですが、断熱材ってもっといいものが絶対できると思うんですよね。

現時点では、杉皮を再生したフォレストボードがかなりいい線行っているんですが、断熱性能が今ひとつというところがちょっと難点です。



と言っている一方でこんなことを言うときっと理解されにくいと思うのですが、【断熱性能】という考え方自体が間違っているんじゃないか、と僕は思っています。

おそらく人間が考え方・生き方を変えることが、もっとも良い解決策なのでしょう。

200年後にはきっと
「なぜ21世紀の人たちは、あんな風に考えたんだろう」
って思われるんだろうな、なんて・・・。



床板1128

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ現場の1階では大工さんが床板を張っていました。
厚み35mmの国産杉のフローリングです。

内装の天井下地組み作業もほぼ完了して、だんだん家らしくなってきました。



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不動産物件購入の相談

最近、当方サイトを通じてお問合せ頂いた方から、不動産物件(土地+中古住宅)を購入すべきかどうかについてのアドバイスを求められて、当該物件について調べたりしています。

昨日は交野市の現場に行ってきました。

京阪沿線のとても静かな場所で、住むのにはとてもいいところだなぁ、と感じました。

今回の物件はいろいろと条件的にクセがあるので、そのあたりをクライアントの方にご説明した上で、もう少し掘り下げて再調査を行い、最終判断を下して頂くことになりそうです。



こういう相談はよく受けるのですが、中古住宅の購入判断はとても難しいです。

物件購入の判断をされる際には、不動産屋さんだけではなくて、建築関係者の方にも物件を見て頂いてから購入するようにして下さいね。

工事用通路とか、工事用車両の搬入路によって工事費用も変わるし、長期的な土地の使い方(建替え/リフォーム)によって、購入すべきかどうかという判断はごろっと変わってくるからです。



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パーフェクトバリアの使い方

パーフェクトバリア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮市内の新築2世帯住宅、Y+K邸の工事が進んでいます。

上の写真は屋根面に充填する予定の断熱材・パーフェクトバリアのボードタイプです。
厚みは100mmあります。

ご存知の方も多いと思いますが、このパーフェクトバリアはペットボトルなどを再生して作られています。

これまでよく使われていたグラスウールやロックウールなどのガラス繊維系断熱材とは違ってチクチクしないので施工面でも安全で、水を含んでも抜けやすい、という性質を持っています。



吸音材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


このパーフェクトバリア、うちではちょっと変わった使い方をすることがこのところ多くなりました。
上の写真がそうですが、2階の床下に充填するのです。

2階の下には1階があるので、これは断熱目的で入れるのではありません。
目的は、【吸音】です。



2階と1階の間で遮音層を作る際にこのような使い方をしているのですが、遮音というのはかなりデリケートで、音域別に様々な対策を施してあげないと効果は出ません。

吸音材を充填するのもそのいくつかの対策のうちの一つですが、もちろんこれだけで遮音ができるわけではありません。

他にもいろいろと手を尽くして遮音層を作っていきます。



このごろ、クライアントのみなさまから
「遮音してほしい」
という要望を聞くことが多くなりました。

木造で遮音するのはいろいろと技術的に難しい側面があって簡単ではないのですが、決して不可能ではありません。

お悩みの方は東風・さとうまでどうぞご相談下さい。



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世田谷区/古材を使った家 完成見学会を行います  11/29(日)開催

世田谷の家

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

東京都世田谷区で、築20年の中古住宅のリフォーム工事が竣工しました。
建築主であるY様ご夫妻のご厚意により、完成見学会を開催させていただくことになりましたのでご案内します。

 

Y様は今年の春に当該物件を購入されました。
この物件は築後20年を経た、木造2階建て在来工法の物件でした。

 

2階を賃貸用物件として貸し出し、1階を家族の住まいとするという計画で設計が進み、6月に工事が着工。
施工会社の選定の際には、2社が参加して下さって相見積もりを行い、最終的には同じ世田谷区内の株式会社 羽田野工務店さんに決定しました。

 

1階のY様ご自宅の設計イメージは、
「内装を古民家のような落ち着いた雰囲気にしたい」
というご夫婦のご意向に沿って、古材の梁や柱を数本購入して、構造補強材ならびにデザイン要素として活かしています。
古材および古建具は、ひでしな商店さんより購入しています

 

既存の柱や栗の床板などにはすべて古色塗装を施し、改修以前とは全く違った趣の住まいとなりました。

 

 

 

一方、2階には他人(賃貸物件借主)が住まわれるため、2階床面でできる限りの遮音工事を行いました。

 

新築ではない既存構造体を用いて限られた予算内で作った遮音層のため、100%完璧な遮音ができているわけではありませんが、それでもかなりの音を遮ることに成功しています。

 

木造での遮音工事についても、見学会当日の説明の中でお話ししたいと思っておりますのでどうぞお楽しみに。
木造で遮音はできない、と思いこんでおられる方は多いと思いますが、そんなことはないんですよ。

 

リフォームを計画されている方、古民家風のデザインがお好きな方などにとっては、いい機会を提供できるのではないかと思い開催を計画しました。
遠慮なくお気軽にお申込下さい。

 

 

 

開催日時 2009/11/29(日)14:00現地集合 17:00終了

 

詳しい場所は、メール又はファックスにて個別にお知らせいたします。

 


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NY

NY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


来春、明石市で住宅を新築されるご予定のK様ご夫妻が、先日当方事務所へお越しになりました。

ご主人が最近出張でニューヨークへ行かれた際に、お土産を買ってきて下さり、頂いたものが冒頭の写真です。
(自由の女神像とキーホルダー)

18年前から使っている皮製のキーホルダーがちょうど擦り切れかかっていたので、早速使わせて頂いております。

K様、どうもありがとうございました。
お気遣い、大変嬉しく感じております。



僕がNYへ行ったのは、ちょうど10年前の今頃でしたが、そのころを懐かしく思い返しました。

当時僕は、勤めていた会社(株式会社 鈴木工務店)で設計スタッフ兼現場監督を務めていました。
阪神大震災で大きな被害を受けた大きな旧家の現場を任され、今のように古民家再生という言葉もなかった時に、古材を再利用したり蔵を曳家(ひきや)する仕事に向き合い、奮闘していました。

長屋門

 

 

 

 

 

 

 





↑ そのお宅の長屋門


この現場は工期約3年半という、住宅としては長~い工期の現場でしたが、

 ハイパフォーマンスコンクリートを使ったRC造の母屋新築
 +木造離れ移築再生
 +木造蔵の曳家
 +木造長屋門の解体再生

という、今にして思えば何とも面白い取り組みが満載の仕事でした。



しかし、当時まだ経験の浅かった僕は

「こんな大変な現場を僕のような新米1人に任せて、うちの上司は何を考えているんだろうか?(怒)」

というようなことも感じてちょっとクサッたりしながら(苦笑)、兵庫県の遠い現場まで毎日毎日片道2時間かけて京都市北区から通いつめました。



現場が終わった後になってようやく、

「あれはきっと任せた上司の方が心配で心配で仕方なかっただろうに、よく任せて頂けたものだ」

と、心の底から感謝することができるようになりましたが、現場が進行して毎日しんどい思いをしている最中は、なかなかそんな風に受け止めることができず、

「こうなったら、俺も現場が終わってから長期休暇をとらせてもらうように社長に直談判しよう!」

と若気の至り満載の勢いに任せて、
「アメリカへ旅行に行きたいので現場が終わった後2週間休ませて下さい」
と社長に言いました。

社長はちょっと苦々しい表情をしていましたが了承して下さり、僕は晴れて2週間アメリカをのんびり旅行してくることができたのです。



冒頭のK様からNYのお土産を頂いたりお話を伺っていると、その当時のことが思い起こされて、懐かしくなりました。

しかし人生と言うのは面白いもので、僕が休暇を頂いて自費でアメリカへ行って帰ってくると、その1ヵ月後に今度は業務でアメリカへ行く話が持ち上がってしまうんですよね。

その話はまた別の機会に。



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福島県に行ってきました

土曜日から出張中です。
今日は茨城から静岡へ向かっています。

関西へは水曜日の夜に帰る予定ですが、週末に福島へ行ってきましたのでそのご報告を。

11/24(土)は福島県郡山市で開催された、民家フォーラムへ参加してきました。


minkaforum2009 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


会場は国から重要文化財の指定を受けている古い木造の校舎で、約170名の参加者があり、大盛況でした。
企画してくださった地元実行委員会のメンバーの皆様、本当におつかれさまでした。
とってもいいフォーラムでした。

「民家を活かす 地域を興す」と題して行われた今回のフォーラムでは、イギリスでの民家の使われ方の実例報告に関する基調講演の他、各地で民家を活かした事業や町おこしに取り組む方の事例報告も聞くことができました。

古い民家には人を集める大きな魅力があることを再認識し、これからも1棟でも多く古民家を残していく活動に微力ながら尽力したい、という思いを新たにすることができたという意味で、とても貴重な機会でした。



民家フォーラムに参加した後は、福島県南会津町に古民家を所有している、とんぼさんのお宅へお邪魔しました。

 

tombohouse_01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南会津の古民家を見るのは僕は初めてでしたが、ここでは冬季には3mもの雪が積もるそうです。
日本有数の豪雪地帯に建つ古民家の軸組みはとても骨太の豪快でした。
ほとんど雪の降らない近畿地方の民家を見慣れている僕にはとても新鮮で、カルチャーショックに近い衝撃を受けました。

 

tombohouse_02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


週末は紅葉がちょうど見頃で、とってもきれいでした。

 

tombohouse_03

 

 

 

 

 

 

 

 

 


とんぼさんのお宅のダイニングカウンターからは、2枚の大きな透明ガラス越しに、外の紅葉が迫ってきます。

 

tombohouse_04

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕がお邪魔している最中にも、何人かの顔なじみの方々がとんぼさんのお宅を訪れました。

上の写真は、近くに住んでいる左官屋さんが里山で採ってきて分けて下さったきのこを、とんぼさんの奥様が乾燥させようとして庭先に置いていらしたところです。

とんぼさんによると、この左官屋さんは釣りも上手だそうで、目の前の川で岩魚を毎年たくさん釣ってこられるそうです。

家の周りには柿やふきなども生えていて、里山の小路の脇にはシイタケ栽培用のホダ木もありました。

農業を営んでいるわけではなく、自分たちで食べるためのシイタケを作るホダ木のようでしたが、そんな風景を目の当たりにして山の幸に恵まれた豊かさを感じ、いろんな思いがじんわりと湧きあがりました。



とんぼさんのお宅を訪問して、いろんなお話をお伺いできたことは、今後の僕の人生に大きな影響を及ぼしそうです。

そのあたりについてはまた追々、機会に応じてお話ししますね。

とんぼさん、奥様、どうもありがとうございました。
また遊びに行かせてくださいね。

 → とんぼさんのブログはこちら



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西宮2世帯住宅 小屋組みができました

水曜日に西宮市内で進行中の現場へ行ってきました。

現場がとてもきれいに片付けられていて、大変気持ちが良かったです。
現場がきれい(掃除・整理という意味)ということは大事なことですね。
( ↑ 自戒も込めて書いています。苦笑)

僕が行った時には大工さんの屋根仕舞が終わっていて、2階の空間の骨格がおよそ見えるような状態でした。


西宮1014_2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



写真の丸太梁は2階リビングの室内に化粧材として見えてきます。
すでにところどころ筋交いが入っています。



屋根のルーフィング(防水層)はすでに葺き上がり、板金屋さんが屋根を葺くための墨出しや割付をしていました。

西宮1014_1


 


 


 


 


 


これから年末の竣工に向けて、いろいろと確認作業が続きます。

現場にちょうど現場監督さんと大工さんがいたので、木工事の納まりについて協議しました。

図面だけでは真意が伝わりにくいところもいくつかあって、具体的に話せるといろんな検討事項が浮かび上がってきます。

設計は完了しているので、大どんでん返し!のようなことはないのですが、施工中にはディテールの変更などによる問題が常に出てくるのでその都度対応していかなくてはなりません。

次は内装出入口枠の納まり標準図(原寸図)を書いていくことになりました。



伝統構法 鼻栓【お知らせ】
10/18(日) 京都市内で新月伐採材を使った
伝統構法の家の構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい


 ↑ おかげさまでたくさんの方から参加お申込を頂いています。
  どうもありがとうございます。
  伝統構法に対するみなさまの関心の高さが伺えます。

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瞑想を習ってきました

日曜日に奈良県の室生にあるゆらきへ行って、以前から興味のあった瞑想の手ほどきを受けてきました。

当日指導してくださった天野雅道さんは、熊本を拠点にして活動されている方だそうで、僕は初めてお会いしました。

天野さんは年齢も僕と1歳しか違わず、ハキハキと何でも気さくに話される方で、僕の知人に容姿がとても似ていたこともあって、親近感が沸きました。



瞑想と聞くと、なんだか妖しそう・・・と思われるかもしれませんが、座禅と同じようなものではないかと思います。

瞑想の目的は、静かな場所で心を静めて、自分の意識を徐々に内面に向けていって脳波を「ある状態」にもっていく、ということのようです。



「ある状態」というのは、誰でも日常的に経験しているのですが、簡単に言うと「目覚めた直後のボーっとした状態」のことです。

そう聞くと、そんなに妖しくないでしょう?(笑)

(注:ここまでの説明は大きくは外れていないと思いますが、
   正確には間違っている可能性があります。
   あくまでもこの説明は、僕自身の理解であると受け取ってください。
   指導された天野さんがこの通りに説明されたわけではありません)



瞑想中は外界の音も聞こえていて自分の意識もはっきりしているんですが、体が少しずつ傾いたりしてきて、時間の感覚や体の感覚が普段とは違ってきます。

僕はあぐらをかいて座ったまま、体がべたっと前につんのめるように呼吸をする度ごとにゆっくりと倒れていきました。



僕が瞑想の手ほどきを受けたいと思った理由は、以前から興味があったからというのが一番ですが、もう一つ理由があります。

それはあまりに目まぐるしく過ぎ去っていく毎日に流されずに、もう少し大局的な立ち位置に自分の意識を置いて、落ち着きをもって物事が判断できるように自分の意識の状態を改善したい、というものです。



実際に天野さんから手ほどきを受けてみて、これから少しずつ自分でも実践していこうと思いました。




伝統構法 鼻栓【お知らせ】
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