8/6-7の2日間かけて、明石市内で工事中のK様邸が無事上棟しました。
大工さんがいの一番に立てたのは、【い】通り【?】番の通し柱ではなく、中央に
「どしっ」
と立つ大黒柱でした。
この大黒柱のみ、以前ご報告したとおり静岡県産の新月材です。
大黒柱以外の構造材は高知県梼原町産材です。
構造材はプレカットによる機械刻みなのですが、この大黒柱は大きすぎて機械に乗らないので、全て手刻みに。
折角なので「金物を使わずに組んでほしい」と頼み、下の写真のような納まりにしてもらいました。
大黒柱の下端に十字のやといホゾを入れ、それを土台に差し込んで込栓で緊結する、というやり方です。
大黒柱は杉、やといホゾと土台は桧、込栓は樫を使っています。
最初にすっくと一本だけ自立した大黒柱。
長さは約7m、太さは7.5寸(235mm)角です。
上の写真はほぼ建て方が完了して建物の全容が見えてきたところです。
当日はスカッと晴れ渡った酷暑×炎天下。
こんな天候の下での作業は大変で、通行車両の交通整理をしていただけの僕も立っていられなくなるほどでした。
大工さんはよほどキツかっただろうと思います。
しかし無事上棟を済ませて一安心しました。
建築主のK様ご夫妻からは大変喜んで下さっているお言葉を頂き、東風および職人一同、大変嬉しく感じています。
と思っていたら、早速台風が・・・。
なかなか気は抜けませんね。