最近、ある人から
「あなたはもっと、自分自身の中から出てくる直感とか感情に素直になって行動すべきだ」
というようなアドバイスを頂きました。
そう言われて、これまでの自分の来し方を鑑みてみると、
「へぇ~、そうなんだ、なるほど。そういわれてみれば・・・」
と妙に得心するところが多く、感心しました。
(あらかじめお断りしておきますが、宗教には関係ありません。)
これまで何人かの方にはお話したことがありますが、僕が関西に移り住んだのも、いわば論理的な理由はありません(笑)。
当時のある直感に従った結果、現在があります。
冒頭の件以来、ばたばたとそれに関連するような文章を目にする機会があったり、考えさせられるようなことが身の回りに起きたりして、少し自分の中の軸のようなものが今少しずつゆっくり動いているのを感じます。
僕達が生まれてから小学校以来の教育を通じて習ってきたことは、
【言語や論理】
で表現されるものがほとんどです。
それに対して、
【イメージとか感情】
によっていろんな物事を受け止め、判断し、行動することの大切さ
について、このところ考えるようになってきました。
みなさん、きっと同じようなことを感じていらっしゃるでしょうね。
今は時代がシフトする時なのでしょう。
これから社会がどうなっていくのか、とても楽しみです。
今この時代に生きていられることに感謝しています。
【お知らせ-1】
2008年晩秋の新月期に伐採・葉枯らし乾燥させた静岡産の
杉・桧を使って下さる方を募集しています。詳しくはこちら
【お知らせ-2】
6/23(火)16:30より、なぐり加工の見学に行きます。
参加されたい方(限定3名)はこちらをご覧下さい
あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2209年に言ってもらえる家
「フトカンジタコト」カテゴリーアーカイブ
デラトレ?なにそれ
今朝、とあるハイウェイオアシスで思いっきり笑わせてもらいました。
その仕掛け人は、伊勢湾自動車道・刈谷ハイウェイオアシスです。
何も知らずに休憩のために立ち寄ったのですが、まず何より驚いたのが、高速道路にあるハイウェイオアシスだというのに、ナント!
・・・観覧車がある!
観覧車ですよ、観覧車!
そしてさらに驚いたのが、デラックストイレ(←すごいネーミング・・・)
通称、デラトレだそうです。
このトイレ、6:00~22:00の時間帯のみ使える(無料)という時間制限つき。
どこかデラックスなのか?
残念ながら女性用トイレへは入れなかったのですが、男性用トイレはまず、小便器を取り付けている壁が全面ガラス!
(↑雑誌などでは見たことがありますが、体験したのは初めて)
そしてガラスの向こうは中庭になっており、中庭に向かって用を足す、という感じです。
そしてさらに笑わせてくれたのが・・・、親子トイレ。
これ、どうなっていると思います?
ひとつの大便ブース内に、大人用大便器一台と、子供用小便器が一台、並列して鎮座しているのです。
・・・・・。
この状況で用を足せ、というのも気が気ではないと思うのですが、とにかくこれを作ったことに敬意を表したいですね。
これが東京ディズニーランドにあるのならよくわかりますが、ハイウェイオアシスにこれがある、というのがなかなか味わい深いです。
名古屋人の心意気でしょうか。
おかげさまで、このブログも12/29をもって無事1周年を迎えることができました。
これもひとえにのぞきに来て下さるあなたのおかげと、深く感謝しております。
今年も一年間、木造建築家のヒトリゴトを聞いてくださってどうもありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。
2006年があなたにとってすばらしい一年でありますように。
感謝。
2006.12.31 佐藤仁
現代人は忙しい、そこで・・・
今年は、とてもたくさんの良書と出会いました。
最近の本を購入するきっかけは、もっぱら誰かの推薦に従うことです。
「最近この本読んでみたんだけど、こんな話が書いてあって、すごく良かった」
というようなことを聞いたりすると、すぐ買ってしまうのです。
おかげで未読の本がどんどん増えていっています。
マズイ・・・。
正月は実家で、本とビールと3歳の息子と年賀状書きの合間を縫って格闘することになりそうです。
本当は良かった本全てをご紹介したいのですが、最近読み終わった本の中の一冊をご紹介します。
『7つの習慣 最優先事項』 スティーブン・R・コヴィー著です。
出版されたのは結構前なので、最近の本ではありません。
分野としては自己啓発系の本なので、嫌う方も多いと思いますが、すごくオススメです。
「今は(時間やお金)がなくて~できない」
というのは万人に共通する悩みだろうと思うのですが、この本はそれを根本的に解決するための考え方を教えてくれます。
例えば忙しくて時間がとれないというのは、外的要因(仕事、子育てなど)によってもたらされている状況で、自分にはどうしようもない(←最大限努力しているが・・・)と考えがちですよね。
でも実は、それを引き起こす状況を作り出しているのは、外的要因に振り回された自分自身の選択と、それに対する自分の対応によってなのである、ということがわかります。
(↑これって実はすごく当たり前のことなのですが、きちんと認識されている方はとても少ないと思います)
そうやって外的要因に振り回されて時間を浪費していくと、自分が人生において本当にやりたかったことを実行に移せないままに人生を終えることになってしまう、それを回避するためには・・・ということがこの本の趣旨です。
こう書くと、なんだかビジネスマンや起業家向けの本のようですが、決してそうではありません。
むしろ、
○ 子育てに追われて自分の時間がとれない、というような主婦のみなさん
○ 仕事に追われて子供と遊ぶ時間がとれない、というビジネスマン
に読んでいただきたいなぁ、と思いました。
この本を読んでから僕は、上記のような悩みはすべて自分が引き起こしているということがわかり、なんだか腹が据わってきました(笑)。
時間と収入と人間関係を全て同時に解決する、深~い示唆を与えてくれる良書です。
ぜひお試しあれ。
ボランティア活動を通じて得られるもの
僕は、特定非営利活動法人・日本民家再生リサイクル協会の理事を務めさせてもらっています。
今となっては正直に言ってしまいますが(笑)、当初僕がこの協会に入ろうと考えた動機は、
「もしかしたらこの協会を通じて、仕事(建築設計)の依頼が来るかも♪」
という、ヒジョ-に不純な動機からでした(←ゴメンナサイ)。
そうしていろんなボランティア活動に携わっているうちに、そうそうウマイ話があるわけもなく、これは仕事にはならないとよく判りました。
つまり、淡い虚無感が生まれてきたのです。
しかしその一方で、次々に生まれてきたものもあります。
それは
『た~くさんのトモダチ』
です。
僕の年賀状の枚数は年々増えつづける一方なのですが、ボランティア活動に携わり始めてから、毎年3種類の年賀状を作っています。
1 家族、親族、ごくごく親しい古くからの友人向け
2 ビジネスの取引先向け
3 ボランティア活動を通じて知り合った友人向け
の3種類です。
ビジネスの取引先向けの年賀状はあまり増えない(←ダメじゃん?)のですが、3番目のボランティア活動を通じて知り合った友人向けの年賀状が、すごいペースで増えつづけています。
先週末金沢へ行ったのも、上記協会主催のイベント・民家フォーラムに参加するためでしたが、もう少し正確に言うと、
「フォーラムに参加するため」
ではなく、
「フォーラムに伴って開催される、懇親会(=飲み会)に参加するため」
というのが、偽らざるキモチです。
何せ、全国各地から当協会の活動に参加している方々が一同に会するわけですから、やっぱり普段なかなか会えない人たちと酒を酌み交わして、いろんな話をしたいわけですよ。
そこで今回も、懇親会会場を縦横無尽にお酌してまわって親交を深めてきたわけですが、僕がボランティアを通じて得ている最大の財産は、やはり
「トモダチ」
です。
特に僕のように、生まれてこの方十数回にわたる引越しをして、全国各地を流転している(と言っても、別に夜逃げしているわけではありませんよ)ような人間にとっては、トモダチが一番大切な財産であり、心の支えなのです。
特定非営利活動法人・日本民家再生リサイクル協会のサイトはこちら
(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を
【民家】を通じて日本の歴史が見えるようになる
最近読んだ本の紹介です。
『住まいを四寸角で考える』 安藤邦廣 著
本のタイトルを一見すると、著者による設計技術論的な内容か?とイメージしがちですが、そのような内容はごく一部に過ぎません。
むしろ、これからの地球環境を「民家」という視点から紐解いて考える緒となる重要な知恵を授けてくれる本だと、僕は強く感じました。
この本には、日本の豊かな森林資源に根ざしたこれまでの住文化の歴史の変遷が、俯瞰した視点からまとめられていて、とても深い示唆に富んでいます。
そのことを著者はわかりやすいエピソードで紹介して下さっていますので、ここで少しご紹介します。
○ 古来(~15世紀)戦災が多かった西日本では森林資源が枯渇したため、土壁の民家や焼き物の器に代表される土の文化が発展したのに対し、
東日本では戦災が比較的少なかったため、豊かな森林資源に支えられて板壁の民家と木地の塗り器が一般的であったという話。
○ 実は食物として、樹木は優れた建築用材として縄文以来長年にわたって用いられてきた栗の木が、明治以降の鉄道施設によって枕木として大量に伐採されたために日本の住文化の表舞台から姿を消してしまった話など。
こうした歴史的な俯瞰に基づいて、著者は
「都市部への民家の移築再生を安易に進めてはいけない」
という警鐘も鳴らしています。
それはこれまでに長年かけて培われてきた、地域固有の文化の消滅を助長すると同時に、地方経済のこれからの永続的な発展にも決して寄与しないという観点からです。
僕もこの本に触れてから、民家の変遷を日本の歴史と並列して捉えられるようになり、おかげで民家再生という行為を今までより一段高い視点から俯瞰できるようになった気がします。
オススメの一冊です。
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世界に、300年先も美しい風景を
金沢21世紀美術館
金沢紀行その2です。
成巽閣へ行った後、金沢21世紀美術館へ行きました。
当初の目的は建物をみることで、建物自体はこんな感じでした。
(僕が美術館へ着いたときには、すでにあたりは暗くなりかけ&次の約束までの時間が差し迫っていたので、建物の写真はほとんど撮れませんでした)
この建物は、SANAA/妹島和代+西沢立衛という建築家ユニットの設計による、最先端の現代建築です。
彼らの設計した建物は今まで実物を(本などの写真でしか)見たことがなかったので、
「実物はどうやねん」
と、非常に楽しみにしていました。
楽しみにしていた建築は、なんというか雑誌に載っている写真のイメージ通りでした。
見た目のデザインがどうこう、というよりも、空間やコンセプトの構築に彼らの独自性が遺憾なく発揮されている、魅力的な建物だなぁ、というのが僕の感想です。
いろいろ触発された部分はありますが、自分なりにはまだ消化できていませんね。
これからじっくり自分と向き合って考えていこうと思いました。
ただ一点。
僕は建物を観るときに、必ずトイレを注目して見るようにしている(←ある種の職業病)のですが、この美術館に関しては、トイレはすごくフツーでした。
ちょっと残念です。
さてこの美術館では、建物よりも展示作品に感じるところが大でした。
正直、展示作品に対する予備知識は0(ゼロ)だったので、より一層楽しめたのかもしれません。
入館料は高かった(¥1200-)のですが、様々な現代美術作家(多くは若手)の多様な表現に触れて、自分の頭もいくぶん柔らかくしてもらったような気がします。
今回の作品は、絵画などの平面的な作品はほとんどなくて、個々の展示空間に合わせて作家が自分の作品を製作していったのでは?と感じるような立体作品がほとんどで、とてもいい時間を過ごせました。
こんなことをツラツラと書いていても、きっとこれを読んで下さっているあなたには、全く何がなんだかよくわからん、ということなんでしょうね。
すみません。
全くふがいない限りです。
ただ、この美術館は一見の価値があります。
金沢に行かれたら、ぜひ訪れてみてください。
新しい美術館のカタチ(建物・展示作品・手法などすべてひっくるめて)を感じることができると思います。
今回金沢へ一緒に行った僕の友人達も、みな一様に満足していましたので、客観的に見ても一定以上の評価は得られていると思います。
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世界に、300年先も美しい風景を
木造でつくっておけばよかったのに・・・
今朝の日経新聞に載っていたんですが、東京銀座にある歌舞伎専門劇場【歌舞伎座】の建て替えを決めたそうです。
詳しくはこちら
→ 松竹、歌舞伎座を建て替え(日経新聞)
この建物は1950年末に建てられたというから、現在たったの築後55年。
設計者は近代日本建築界の巨匠・吉田五十八(いそや)氏。
2002年に登録文化財指定を受けたばかり。
木造でしっかりしたものを建てておけば、最低あと200年くらいは使えただろうに・・・。
実はこんな話、これからワンサカ出てきますよ。
なぜなら、戦後日本の高度成長期に建てられた、多くの(当時は)最新鋭だった建築のほとんどは鉄筋コンクリート造や鉄骨造で、その寿命は50年前後だからです。
(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を
ここの会社サイコー!
『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』
『男前豆腐』
『喧嘩上等やっこ野郎』
(↑)ご存知の方も多いと思いますが、これ、ぜ~んぶ豆腐の商品名です。
僕もテレビで見て(というのも、関西では京都にしか売っていないらしい)こういうオモシロイ商品があるということは知っていましたが、今朝、はじめてこの会社のホームページを見ました。
これが、メチャメチャ痛快で気持ちよくて、オモロイんですよ!
ぜひ見てください。
(↑)元気出ます。
涙
最近(ここ2~3年特に)、自分が涙もろくなってきたように思います。
とにかく、結構簡単に泣いてしまうのです。
まぁ、ストレス解消になってよいのですが(笑)。
近年の泣きネタをピックアップしてみると、
○ 甲子園の決勝戦(北海道代表・駒大苫小牧の優勝)
○ 昨シーズンのイチローのメジャーリーグ記録達成
などのスポーツネタはまだ良いのですが、ほんのちょっとした映画やドラマ、テレビのドキュメンタリー番組など、
「オイオイ・・・」
と突っ込まれてしまいそうなほど結構簡単に泣いてしまいます。
ちょっと恥ずかしいのですが、昨日もドラマ「1リットルの涙」で沢尻エリカの演技に泣かされてしまいました。
テレビを観ながらすすり泣いていると、うちのカミサンが横から
「また泣いてるんか~?」
とシケタ事を、のうのうと言ってきます。
最初はちょっと恥ずかしさもあったのですが、最近は開きなおっておおっぴらに泣いています。
といっても声をあげて泣くほどではありませんが。
しかし僕は、自分が小学校五年生(10歳)の時におばあさんが亡くなった時を最後に、30歳くらいまで、なぜか悲しい時にもほとんど涙が出ませんでした。
原因はなぜかわかりませんが、何か自己暗示のようなものにかかっていたような気もします。
最近とみに涙もろくなってきたのはその反動でしょうか・・・?
某TV番組で1年位前に
「血液型がO型の人は一番涙もろい」
と言っていましたが、それって結構当っているのかも?
ちなみに僕はもちろんO型です。
それともただ単に、自分がオッサンと呼ばれる年齢になってきて、羞恥心という名のブレーキがゆるくなったんでしょうか(笑)。
まぁ、泣くのはとても気持ちがいいので、これからもドンドン泣いていくつもりです。
今回はあまり意味の無い、木造建築家のヒトリゴトでした。
¥500-で、あなたはコーヒー一杯飲みますか?、それとも1坪買いますか?
先週末、出張で岐阜県飛騨市へ行ってきました。
飛騨市とは最近の市町村合併で新しくできた市で、いつぞやのNHKの朝の連続ドラマの舞台となった古川町も含まれる一帯の市です。
高山のすぐ北隣の市ですが、高山市とは別です。
飛騨ではすでに紅葉が始まっていました。
僕が住んでいる近畿圏とはやはり植生が違って、雑木林には白樺が多く見られて新鮮でした。
紅葉が始まったとは言え、まだ見頃とまではいきません。
11月上旬あたりが見頃でしょうか。
さてそんな中、飛騨市の山手にあるお宅におじゃましたときの話。
こちらのお宅は、飛騨市中心部から車で約20分という立地条件ですが、写真の通りとても豊かな自然に囲まれた山間にありました。
ここのご主人の話を聞いてビックリ!
「ここらだと、東京でコーヒー一杯飲むくらいのお金で土地が1坪買えるんだよ。
あの正面の山の中だったらもっと安くて、1坪50円くらいかな」
さすがに山の中に住むわけには行かないので1坪50円は無理ですが、コーヒー一杯¥500-(東京ではこんなもんかな?)とすると・・・。
ゆったり300坪くらい買ったとしても、ナントたったの¥150,000-!
(+ 豊かな自然というオマケ付き)
そんなけちくさいこといわずに、1万坪くらい買ったって500万円!!!
(+ やっぱり豊かな自然というオマケ付き)
うむむむ・・・、メチャメチャ欲しくなって、ホンマに考えてしまいました。
あなたはどう思いますか?
↑飛騨古川駅前にあるホテルの入口では、
地元で採れた新鮮な野菜を売っていました。
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