投稿者「mokuzo_architect」のアーカイブ

リビングで紅葉

今年の7月末に竣工した、西宮のUさんのお宅に手直し工事で伺いました。

奥様と少しお話をしていると、毎週お友達をご自宅にお招きになって親交を温められていると伺いました。
設計をしている段階から
「家が出来上がったら友達を呼んで、のんびりお茶を飲んだりしたい」
とおっしゃっていたので、希望がかなってよかったなぁと思います。

Uさんのお宅を訪問されたお友達のみなさんは
「内装に木をふんだんに使ったこんな家はあまり見たことがない」
と言って驚かれるそうです。
奥様もお友達に自慢できる家でとても嬉しい、と喜んでいらっしゃいました。
こういう声をを聞かせていただくと、設計した人間としてはとてもうれしいです。

そんなUさんのお宅の北側には山の斜面が迫っていて、下の写真のようにこの時期は紅葉がとてもきれいでした。
家にいながらにしてこれだけ紅葉が楽しめる(しかも独占できる)のはうらやましいなぁ・・・と思いました。

 

仁川の秋

 

 

 

 

 

 

 

建物を設計していて何がうれしいかと言うと、やはりクライアントの皆様に喜んでいただけたということがわかった時ですね。
自分たちの仕事を通じて、ほんの少しでも周りのみなさまに幸せな気持ちをお届けできるというのはとてもありがたいことだと感謝しています。

 

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世界に、300年先も美しい風景を

大津市T邸がもう少しで完成です

滋賀県大津市で建築中のTさんのお宅が完成に近づいています。

まだ外構工事が若干残っていますが、内装はほとんど仕上がり、一部の器具取付や調整などを残すのみとなりました。
日曜日に写真を撮ってきましたのでご紹介します。
(画像をクリックしていただければ拡大できます)



下の写真は、キッチンに立ってリビングの方向を見たところです。
奥様はこの位置から眺められることが多いでしょうね。
写真中左手の壁際に薪ストーブが設置される予定です。

 

T邸リビング

 

 

 

 

 

 

 


次の写真はリビングの入り口および2階への階段方向を見たところです。
Tさんのお子様はようやくつかまり立ちができるようになったところですが、もう数年もすればここを走り回って怒られたりするのでしょうか(笑)。

 

T邸階段

 

 

 

 

 

 

 


最後の1枚はご主人の隠れ家、小屋裏のロフトです。
夏はちょっと暑くて使えないかもしれませんが、なかなかいい空間で僕もとても気に入っています。

T邸ロフト

 

 

 

 

 

 

 



毎回現場を終えるたびに感じることですが、現場が我々工事関係者の手から離れてクライアントの皆様のものになっていく直前は、なんとなく寂しい気持ちが募ってきます。

(スタッフも含めて)自分たち設計者もそうですが、施工者のみなさん(各職方はじめ現場監督さん)には工事の最中大変な思いをして頂いています。
そして建築主のみなさんにとっては楽しいことばかりではなく、心の葛藤や不安・遠慮など様々な負担がのしかかります。
(もちろん経済的な負担も)

しかしその一方で、建築主・施工者亜・設計者が三位一体となって協力することができて初めて、充実したいいものが出来上がるので住宅はとてもおもしろくやりがいがあります。



今回も施工途中に、一時クライアントのTさんにはこちらの気遣いが足りず不安にさせてしまった時期もありました(Tさんすみませんでした)が、何とか無事にここまで来ることができて関係者のみなさまには深く感謝しております。

Tさん、梓工務店さん、どうもありがとうございました。
もう少しですね、よろしくお願いいたします。

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大津市T邸 完了検査を受けました

25(火)に、完成間近の大津市T邸の指定検査機関による完了検査を受けました。

結果は・・・無事に合格です。
良かった~。
これで一安心です。

先週末には床の養生やクリーニングも完了して、かなり完成の状態に近づいてきましたので、数枚写真を撮ってきました。
ご紹介しますね。
(画像をクリックすると拡大表示できます)

大津 LDK内観


 


 


 


 


 


 



上の写真は1階のキッチン全景です。
写真を撮るときに窓のシャッターを閉めていたので少し暗い感じがしますが、実際はカウンタートップも白いタイルで、壁も白っぽい色なのでとても明るいキッチンです。

扉や側面パネルなどは建築の建具に合わせてシナ材で作ってもらいました。
キッチンは京都のグリーンゲーブルスというショップが作ってくれたものです。

大津 2F内観


 


 


 


 


 


 


 


 



上の写真は2階の内観です。
ロフトに上がるはしごが奥に見えています。

このお宅では、今週末に完成見学会を開催することになっています。
お申し込みはこちらからどうぞ。

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2008静岡 新月伐採その1

静岡 新月伐採0


 


 


 


20-22の3日間にわたり、静岡へ行ってきました。
目的はもちろん、今年の新月伐採に立ち会うためです。

今年の伐採現場は標高900m、北斜面、平均斜度40度以上?というような険しすぎる場所です。
現場からの景色は上の写真のようにすばらしく美しい!のですが、山の尾根付近なので風も強くてとにかく寒かった・・・。

足元にはこんな気合の入った(↓)霜柱が1日中解けずに残っていました。
ぜひ画像をクリックしてよ~く見てください(笑)。


霜柱


 


 


 


 




この現場での伐採作業は本当に危険です。
こんな風に斜度のきつい場所で、次々に丸太を倒していきます。
作業をして下さっている林業家のみなさんには、本当に頭が下がります。

たまに丸太が滑り落ちてしまうこともあり、本当に冷や冷やします。


静岡 新月伐採1


 


 





今回の伐採現場見学に大阪から参加してくださったKさんも、林業家にサポートしてもらいながら、チェーンソーを使って木を伐らせてもらいました。

静岡 新月伐採2


 


 


 



今回の伐採にはうちの女性スタッフも同行したのですが、彼女たちもチェーンソーで伐らせてもらったり楔を打ち込んだりして、貴重な体験をさせてもらいました。


静岡 新月伐採3


 


 


 


 


 


 


 


上の写真でKさんとスタッフが伐らせてもらった木がこれです。
年輪を数えてみると、樹齢119年でした。

根元の直径は80cmもある大径木です。
目がとても詰まっていて、心材(赤身)の色もきれいなとっても良い材料でした。
この木、どうやって使おうかなぁ・・・。

赤身だけを使った大黒柱なんてめちゃめちゃ面白いかも♪
すごい材料が採れそう・・・。

画像をクリックして拡大すると良くわかるのですが、伐った木には全て個別番号を打っています。
この番号を使って、いつ(年月日)・誰が伐採し、どの山から出た材料か?ということがわかるようになっています。

来年初夏の製材が今から楽しみです。



【お知らせ】
11/29(土)-30(日)の2日間、滋賀県大津市で新築住宅の完成見学会を行います。詳しくはこちらをご覧下さい

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佐用町 民家再生と干し柿

先月末に兵庫県の西端、佐用町というところで民家再生の相談依頼を受け、現地調査・プランの作成した後、昨日そのご提案・説明を行いました。

築後150~200年程度経過していると思われる、通常より一回り大きいかやぶき民家です。

この建物を含む土地を昨年購入され佐用町に移り住まれた k さんは、この建物を改修して店舗と簡易宿泊施設として使いたいと構想を膨らませています。

設計の打合せをしている最中の奥様は、目をきらきらと輝かせてとてもうれしそうで、喜んでいただいているご様子を見ていると、こちらもとてもうれしくなってきます。



今回のご提案は某大手不動産会社さんとうちとの2社競合だったのですが、両者の提案内容は全くスタンスの違うものでした。
(ホンマに天と地ほども違う・・・
 ちなみにコスト面では先方が天、うちが地でした)

依頼者が同じでも、やはり提案者によってプランって全然変わってくるものだなぁ、と感じました。
このところうちでは公募型の設計コンペに参加していませんが、設計コンペなんかに参加するとこういうことは本当に強く実感します。

今回は当方の提案をとても気に入って下さったご様子でしたので、お力になれるといいなぁと思います。



提案資料として提出した、店舗内観のイメージパースの一枚をご紹介します。

今年の4月からうちで設計スタッフとしてしごかれている女性スタッフのUが描いた水彩画です。
(画像をクリックすると拡大表示できます)

佐用町民家再生


 


 


 



僕はこういう手描きの絵は苦手なのでイメージパースはいつもパソコンで作りますが、僕以外のうちのスタッフはみんな絵が上手です。
( ↑ 所長、ダメじゃん・・・)

こういう個性は大切に伸ばしてあげたいと思います。



干し柿


 


 


 




上記Kさんのお宅へ調査に伺った折、敷地内の柿の木がたわわに実をつけていたのですが、軒先でこんな懐かしい光景を見つけました。
とても美しいですよね。

今の時期、郊外に出かけると柿の木がきれいですね。
(って、今残っているのはもう渋柿でしょうけれど・・・)



うちのまわりの公園でも桜の木が半分ぐらい落葉していて、地面は色とりどりの落ち葉で一杯です。

来週は数回京都・滋賀へ行くので、ちょっとさぼって大徳寺高桐院にでも行ってこようかな。



【お知らせ】
○ 11/21(金)-22(土)に静岡市で新月伐採見学会を行います
                  (樹齢110年の杉と桧)
○ 11/29(土)-30(日)に滋賀県大津市で新築住宅の完成見学会を行います
上記イベントの詳細はこちらをご覧下さい

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11/21(金)-22(土)に静岡で新月伐採見学会を開催します

伐採


 


 


 


 


 





告知が直前になってしまいましたが、11/21(金)-22(土)の2日間にわたり、静岡市内で新月伐採の見学会を行います。
21(金)は静岡市葵区入島にて、22(土)は静岡市葵区清沢にて行われる伐採のに立ち会います。



21(金)は静岡市内の最北端に位置する、標高900mの杉・桧混生林にて、樹齢約110年の木を伐採します。
この斜面では一昨年にも伐採を行ったのですが、北斜面で日があまり当たらないこともあり、木の成長がとてもゆっくりです。

ですから樹齢110年とはいえ木の直径はさほど大きくないのですが、そのかわり目が非常に細かく詰まった良材が採れます。
一般に材木店で販売されているような木材とは全然違いますので、そのあたりも現地でご確認いただければ面白いのではないかと思います。



22(土)は静岡市内で活動されている林業家グループのみなさんが主催される伐採見学会に合流します。
この日はお昼に焚き火などもする予定だそうで、人数も多く楽しい見学会になりそうです。

ちょうど紅葉が見頃の時期を迎えているので、山の美しさも楽しみの一つですね。



10月下旬から1月下旬あたりまでは、木材の伐採に非常に適した時期で林業界ではこの時期を
『伐り旬(きりしゅん)』
と言います。

今回伐った木材は11月下旬から3月下旬までの4ヶ月間、枝葉をつけたままで山に寝かせて木に光合成させながら乾かす「葉枯らし(はがらし)乾燥」を行った後、2009年3月下旬~4月上旬に出材することになっています。



昨年の11月に伐採を行った際の映像をyou tubeにアップしました。
もしよろしければご覧下さい。

 → 2007.11伐採映像@静岡はこちら

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滋賀県大津市で11/29-30に完成見学会を開催します。

大津の家外観


 


 


 



外観写真
 
大津の家内観


 


 


 


 


 




2階内観
 


建築主のTさんのご厚意により、11/29(土)-30(日)の2日間滋賀県大津市で完成見学会を開催します。
(Tさん、どうもありがとうございます)

今年の7月に着工したTさんのお宅の特徴は下記の通りです。

○ 木造在来工法2階建て(延床面積:33.4坪/吹き抜け含まず)
○ 木材は奈良県吉野産の無垢材(杉と桧)のみを使用
○ 構造材は機械によるプレカットではなく、すべて大工による手刻みで
  金物は使わずに、込栓や車知栓を使った仕口・継手を採用
○ 小屋組みも全て露出させた、建物全体が一体感のある内部空間
  (ロフトがなかなか良い感じです)



うちの見学会は、下記のような方々でも大歓迎です。

○ 同業者/建設業の方(盗める技術はどうぞ盗んで下さい)
○ うちに設計依頼をするつもりは全くない、または
  よその工務店や設計事務所とすでに契約しているけれど、
  建物だけ見てみたいという方

完成見学会を営業の機会とだけしか考えていないのであれば、こういった方々にはご遠慮いただくのが自然ですが、うちではそんなことは考えていません。

いい建物が出来上がったので、これから家づくりに取り組まれる方や見てみたいと思って下さる方には遠慮なく見ていただきたい。
そういった皆様のお役に立てればこちらもうれしい、と考えています。


同業者の方に見ていただいて恥ずかしいことはこれっぽっちもありませんし、盗まれてこちらが困るようなノウハウなどは全くないからです。
(簡単に盗まれるような薄っぺらいノウハウはありませんが、
 ちょっと見たぐらいでは盗みきれない仕掛けはぎっしり詰まっています)

ですからどうぞ遠慮なくお申し込み下さい。


 


いつも通り、完全予約制で開催させていただきます。
(現場の住所などはお申込みいただいた方だけにご連絡します。
 公開はしません)
お申込みの際に、必ず見学を希望される日時をご指定ください。


現在のところ、空いている時間帯は下記の通りです。
お申し込みとともに下記部分は日々更新していきます)

<11/23現在のお申込状況>

11/29(土)  10:00~11:00
        11:00~12:00
        12:00~13:00
        13:00~14:00
        14:00~15:00
        15:00~16:00
        16:00~17:00


11/30(日)  10:00~11:00・・・予約済み
        11:00~12:00
        12:00~13:00
        13:00~14:00
        14:00~15:00
        15:00~16:00
        16:00~17:00


お申し込みは当方ウェブサイトのお問合せページからお願いします。

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不便さと魅力

 土曜日に、神戸市S邸へ行ってきました。

9月下旬の風雨がきつかった日に、木製窓の部分から雨が染み出してきたとのことで、その漏水対策とともに一年検査を行いました。

建築主のSさんに
「一年住んでみていかがですか?この家は」
と聞いたところ、
「普通の家ではできないことがいろいろできて楽しんでいます♪」
とおっしゃっていました。

冬の吹雪の日には、木製建具の隙間から雪が入ってきて、室内に少し雪が積もったこともあったとか。
また、間仕切りがほとんどないこの家に長男の友達3人が泊まりに来たことがあったそうですが、泊まりにきた、というより合宿という雰囲気だった、とおっしゃっていました。

確かにこの家は体育館みたいな雰囲気がありますから、その話を聞いて妙に納得してしまいました。

レンジフード


 


 


 


 


 


 


 


 


いろいろ室内を見て回った後、上の写真のキッチンのレンジフードについて聞いてみました。

この家はキッチンがアイランド型で、リビングの中にボンとキッチンが置いてある感じです。
当初はグリーン排気というレンジフードを予定していたのですが、価格が高くて断念。
そしてデザイン上もあまり金属は見せたくないという配慮から、小型の壁掛け型レンジフードをアイランド用に改良して付けてしまいました。

全ての煙を逃さず吸い取っているとは言えないが、まずまずきちんと機能してくれているようで安心しました。



作る前からわかりきっていたことですが、この家は個性がものすご~く強い家です。
Sさんだからこそこんな家ができた、という感じですね。

この家にうちのお客さんを何組かお連れしたことがあるのですが、みなさん口を揃えておっしゃいます。
「あの家は別格だ」と(笑)。
でも建築に要したコストとか、床面積などの規模はごくごく一般的なんですよ。



個性が強いと言うことはそれだけいろいろと使いにくいところもあるのですが、その反面とても魅力的です。

世界的な名作住宅として名高い、アメリカ・ピッツバーグにある落水荘(Falling Water)という建物も大変美しくてすばらしい建物なのですが、その魅力の反面、やはりいろいろと住む上では不便なことがあります。

美しいバラにはトゲがあると言いますが、やはり便利さと美しさは相反するものなのだろうな、と家を作っていていつも思います。

肝心なのはそのバランスをどこで取るか?というサジ加減なんでしょうね、きっと。

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2種類のおかくず

おがくず

 

 

 

 

 

 

 


今年の春に静岡で製材をしたときの写真を整理していたら、1枚おもしろい写真が出てきたのでご紹介します。

上の写真はどちらも杉の原木を挽いた時に出たおがくずですが、右と左で全然違うのがお分かりでしょうか?

左のものはジト~っと湿った感じですが、右のものはさらさらパラパラって感じで吹けば飛びそうですよね?



これは原木の中の水分(含水率といいます)の違いによるものです。

もちろん、右の乾いたほうが水分が良く抜けていて、左のものは木の中にまだたくさんの水分があるボトボトの状態です。

木を伐採した直後、木の中には水がしたたり落ちそうなほどの水分があります。
そこから葉枯らし乾燥をかけたり寝かせておいたりすることで木の水分は下がっていくのですが、その前にまず
【1年のうち、いつの時期に伐るか?】
ということがとても重要です。



木は生き物なので、春から夏にかけて水をどんどん吸い上げて、光合成を活発に行い、成長しようとします。
そして秋の彼岸を過ぎると成長するのを抑えるようになり、そこから次の春までは水をあまり吸い上げなくなります。

建築用材として使う際には、強度が大きく、狂いの少ない木材が優れています。
最終的には含水率が20%以下に落ちた木材です 。
木材は含水率が低ければ低いほど、強度は逆に上がります。
(不思議ですよね?)

ですから上の写真でみると、左の湿ったおがくずが出る木よりも、右の乾燥したおがくずが出る木材の方が良い、ということになるのです。



来月下旬には、昨年同様また静岡で伐採を行います。

この伐採は出荷できる量が非常に少ないのですが、
〇 1年で一番いい時期に木材を伐採し
〇 理想的な状態でゆっくり乾燥させ
〇 建物にとって一番いい長さ(←継がない1本物)で出材する
という原則をしっかり守って行っています。



なぜこんなめんどくさいことをやるのか?

それは、こういう木材は絶対に市場に出回らないからです。
いくらお金を出しても実は買えない木材。

このお話はまた改めて書きますね。
どうぞお楽しみに。

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世間は狭い・・・

大津市内で T さんのお宅の新築工事が進行中です。

今年は台風が来ないので、工事を進める側としては助かります。
でも地球環境面ではちょっと心配ですが・・・。

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現在現場では外装工事が完了しつつあり、雨天の日には内装工事を進めたりしているので、両方が平行して進んでいるような感じです。

上の写真は、2階の寝室からリビング上部吹抜けの方向を見たところ。
中心に立っている柱はこの家の大黒柱です。

吹抜けを通じて南西方向を見ると、外には田んぼが広がっています。
のどかな風景です(↓)。

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実は少し前に、もう10年くらいお会いしていない大学時代の同じ研究室のT先輩からいきなりメールを頂きました。

もちろんすごくうれしかったのですが、「どうして?」と思いメールを読み進めると、なんとこの工事中の現場の斜め向かいの家に、そのT先輩の奥様のご両親が住まわれているというのです。

で、たまたま奥様のご実家に帰られた日(当時は建前直後)、木組みが外からもろに見える状態だったそうで、
「なかなかおもしろそうな仕事をしているなぁ・・・」
と眺めていたとのこと。

現場には施工を担当してくれている梓工務店さんの看板が掲げられているので、T先輩が帰宅してから梓さんのサイトを見てみると、実は設計者が僕だったことがわかり、うちのサイト経由でメールを下さった、というわけです。
(ちなみに、現場にはうちの看板を掲げていません)

世間は狭いですね。



T先輩は、全国的にも名の知れた大阪の建築設計事務所・無有建築工房に勤務されて活躍中です。

T先輩は上の事務所で現代建築の最先端みたいな建物を作っておられますが、昔から木造建築や和風建築も大好きで、学生の時には一緒にバイクでツーリングに行ったりしていました。



ふと振り返ってみると、もう大学を卒業してから15年が過ぎました。
早いなぁ・・・。

15年間、ず~っと木造だけに専念してやってきましたが、まだまだです。
これまで暗中模索で突っ走ってきて、ようやく夜が明けそう、って感じですね。

これからやっと太陽が出てきて、世の中がよく見えるようになっていくのかなと思うとワクワクしますが、金融問題やら環境問題やら、いろんな大きな問題が世の中をにぎわせています。

これから我々の社会は一体どんな方向に進んでいくんでしょうね。

まぁそんな大きなことは考えたって僕1人では何にもできませんから、ただ僕は自分の前にある道をゆっくりゆっくり進んでいくだけです。

 




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