昨日は奈良県のお客様に声をかけていただいて、土地を購入すべきかどうかの判断をするために打合せをしてきました。
周辺は閑静な住宅街で緑も多く、住環境としてはとてもいいところです。
土地もゆったりした広さがあって、のびのびとしたご提案ができそうです。
ただ、ちょっと悩ましいのが敷地に生えているこの桜。
枝の張り具合から見ても、結構な年数を経ていると思われるのですが、この敷地の一番陽当たりの良い場所に生えているのです。
以前から、毎年春にこの桜が咲くとご近所のみなさまの目を楽しませてきたのだろうと思われるような、とても目立つ位置に生えているんですよね。
このまま残すと、リビングの陽当たりに影響を及ぼして毛虫も落ちてくるし、かと言って伐ってしまうと、この木やご近所のみなさまに気の毒だし・・・と思って難しいところです。
うまく残して魅力的な提案ができるといいんですが、これからしばらく頭を悩ませてくれそうです。
上記現場からの帰路、久しぶりにTさんのお宅にお邪魔してきました。
上の写真はTさん宅でお使いのExtra Largeサイズの薪ストーブです。
Tさんのお宅では、夜になると
「カリカリ、カリカリ」
と木をかじるような音がする、と昨夏にお聞きしていて、その後害虫駆除の専門家に見て頂いていたのですが、僕自身がなかなかお伺いできないままになっていました。
(ちなみに、上記の「カリカリ」の原因はコウモリだと判明し、白蟻などではなかったので一安心)
Tさんのお宅では2人のお子様達が満面の笑顔で出迎えてくれて、とても嬉しかったです。
この家も伝統構法で建てたお宅なのですが、年数と共に少しずつ土壁の色が落ち着いてきたように思います。
いろんな種類の木を使っていて竣工当時は木の色がバラバラだったのですが、それぞれが日に焼けて木の色もお互いになじんできて、少しずつ風格が増してきました。
年とともに魅力が増す。
こういうところも木の家の良さですね。
Tさん宅は竣工して3年が経とうとしていますが、幸い土壁のクラックなどは全く無い様子で安心しました。
作り手としては、こういうことって何年経っても気になって仕方がないものなんですよね。
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世界に、300年先も美しい風景を