投稿者「mokuzo_architect」のアーカイブ

京都の紅葉状況

先週一週間はバタバタでブログの更新が1度もできませんでした。
どうもすみません。
ようやく少し落ち着いたので、今週はきちんと更新できると思います。
昨日(日曜日)は、奈良の現場へ行った後で京都へ行きました。

京都と言っても観光ではなく、お世話になった方の告別式に参列するためです。
雲ひとつないとってもいいお天気で、日向でじっとしていると暑いぐらいでした。

京都紅葉2010

上の写真は京都市北区の加茂街道で信号待ちの折に撮った、賀茂川沿いの街路樹です。

さくらやケヤキは色づいていますが、見頃はまだ1週間くらい先かな、という感じでした。

それにしても京都市内はどこもすごい人・人・人。
車もどこも停滞気味で、駐車場は満車。

観光でこの時期京都へ行かれる際は、車は避けたほうがいいですよ。
また京都へ行くことがあったら紅葉の状況をご報告しますね。 

奥様が塗った壁

明石市K様邸では、週末のたびに揃ってご夫婦で現場へ来られて、K様ご夫妻がせっせと壁を塗られています。

最初はご主人がリードしていたのですが、作業になれるうちに、奥様ががぜんスピードアップ!されて、今ではご主人よりも奥様が先頭に立って壁を塗られています。

もちろん今週も現場へ来て作業をされているのですが、先週末も奥様が不安定な足場板の上に登って(!)吹き抜けの妻壁をチャッチャと塗られました。

塗り壁

すごいです・・・。

しまいにうちのスタッフは、

「次から、左官屋さんの代わりにKさんにお願いして塗ってもらったら?」

とか言い出しています(苦笑)。

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2210年に言ってもらえる家

階段室手摺

明石市K様邸では、今月末の竣工に向けて仕上工事が進んでいます。
先週、2階リビングに面した階段室の落下防止手摺が出来上がりました。

階段室手摺

K様宅では老齢の小さな室内犬を飼っていらっしゃるので、犬が誤って2階のリビングから落下しないようにとの配慮してほしいというK様のご要望に沿って、かなり低い位置に化粧貫を入れています。

透けた軽やかな雰囲気の手摺になりました。

奈良市 石積み擁壁工事完了

奈良市で来月上棟予定のO様邸で、月・火の2日間にわたり、擁壁の石積み工事を行いました。

下の写真は石を積み上げた後、石と石の間の目地にモルタルを詰めてくださっているところです。

赤いベストを着た職人さんが、今回石を積んで下さった方です。


擁壁工事1109_1

こんな風に出来上がりました↓。

擁壁工事1109_2

既存の擁壁の一部を解体したので、今回積んだ石は全てもともと現場内にあった石を再利用しています。
そのため、風合いが良くなじみ、違和感がありません。

新しい石を購入して積むと、どうしても石の表面の風化した具合が出ないので、既存部分と新しい部分とがなじまないのです。

木は古材と新材を取り混ぜて使う場合に塗装したりすることもありますが、石は塗装するわけにいきませんしね。

きれいに仕上って清々しい気分です。

土塀の上塗り用壁下地材

先日所要で京都へ行った折に、東山の東福寺前を通りがかり、うちのスタッフが見つけました。

東福寺壁1

雨に叩かれてか、土壁の上塗りが剥がれ落ちたところで下地が見えています。
東福寺壁2

どうやら竹の細い繊維のようなものを編んでつくったもののようですが、僕は初めて見ました。
なんていうものかなぁ?

でも割と新しいもののように感じました。

土塀のことを書いていたら、久しぶりに唐招提寺の瓦埋め込み塀が見たくなりました。

奈良市の現場が始まっているので、折を見て行ってこようかな。

奈良市O様邸 擁壁工事開始

擁壁工事1106

先週末から、奈良市O様邸で石積み擁壁の工事に取り掛かっています。

上の写真は、擁壁を支える基礎のコンクリートを打設する下地作業を行っているところです。

既存の石積み擁壁の一部を取り壊してガレージ用地とするのですが、その部分から出てくる古い石をここに新設する擁壁の石として再利用します。

昨日から石積み工事に取り掛かっているので、また写真でご報告しますね。

和歌山県田辺市で新月伐採を行いました

昨日、和歌山県田辺市の山中で、桧の新月伐採を行いました。

来年神戸市内で住宅の工事を計画している i さん宅で使う床板用材を採るためです。
伐採に協力して下さったのは、奈良県吉野で林業を営む福本林業の福本さんです。

福本さんには、今回の新月期(10/31~11/5)で床板を採るための桧の原木を11本伐って欲しいとお願いしています。

和歌山伐採1103_1

上の写真の青い作業服を着ているのが福本さんです。

手前の切り株の横に座って一生懸命年輪を数えているのが、クライアントの i さんご夫妻。
北斜面に生えている桧だったので、とても目が細かく詰んでいて、年輪を数えるのも大変だったようですが、95本の年輪が確認できました。

昨日は建設業界に携わっている僕の友人2人も見学会に参加して下さったのですが、林業一筋を進んでこられた福本さんのお話は大変勉強になったとおっしゃっていました。

 

和歌山伐採1103_2

上の写真も昨日伐った桧です。

福本さんによると、吉野の桧とはちょっと違っていて、和歌山のこのあたりの桧は節が多いけれども、とても脂分が多くて色も濃く、香りが強くて粘り強い木だそうです。

僕がいつも見慣れている静岡の桧と比べても、色が濃くてにおいが強いように感じました。
帰りに太い枝や幹から採った木片を持ち帰ったのですが、車の中が桧の香りでいっぱいです。

民家再生相談会 今日まで開催中です

一昨日から大阪府豊中市服部緑地内の日本民家集落博物館で開催している、民家再生相談会は本日夕方までです。

昨日僕は当番だったので午前中は会場にいました。


民家相談会1


 


 


 


 


 




会場内には古民家再生の事例写真を紹介した展示パネルや、リーフレットが置かれています。


民家相談会2


 


 


 


 


 


 


来場者のみなさんには、古材でつくったコースターをプレゼントしています。

古民家の改修や維持管理などでお悩みの方、もしよろしければお出かけになってみてください。
日本民家再生協会の実務経験豊富な登録事業者のみなさんが、丁寧に相談に対応して下さいます。

自力で古民家を移築再生

先週末、和歌山県田辺市へ伐採の現場を下見に行った帰り、和歌山県内在住の友人・Uさん宅へ寄ってきました。

このUさんはスゴイことをやっています!

「海の近くで、囲炉裏のある古民家に住んで、釣り三昧の生活をしたい」
というご自身の夢を実現すべく、
公務員(もちろん技術職ではない)を定年退職した後
→ 職業訓練学校に行って大工の技術を勉強し、
  → 実際にまず1軒小屋を建ててみてからそこに住み始め、
    → 現在は2棟目となる、母屋の移築工事を行っています。

平たく言うと、大工さんではない一般の素人の方が、1年間勉強をして移築再生をしている、ということです。
しかも筋交いを使わない伝統構法で、竹小舞×土壁仕様です。


小浦1


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


小浦2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


小浦3


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


これ、プロの大工さんが刻んだのではなく、ほとんどUさんが1人で刻んだものです。

さすがに建て方とか屋根葺き作業とか、土壁塗りなどは友人ボランティアの仲間のみなさんがしょっちゅう(笑)手伝いに行っていますが、それでもみんな素人の人たちです。

すごいパワーですよねぇ~。
本当に、心から賞賛します。
Uさん、これからも頑張って下さい。



註 「もしかして僕にもできるんじゃないか・・・」と思ったあなた。
   率直に言って、安易に手をつけるのはやめて下さい。
   Uさんはきちんと学んで、いろんな現場で実践を積んで
   さらに、友人にメチャクチャ恵まれたのでできているのですが、
   誰にでも真似ができる芸当ではありません。
   ご参考まで。

一つ前の記事に書きましたが、和歌山県田辺市での新月伐採見学会を延期しました。

日程が10/31→11/3(水・祝)に変更になっています。
参加される方は、必ずこちらからあらかじめお申込み下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。