2024年のお礼と、これからの出番を待つ資材たち

今日は2024.12.31。今年最後の日になりました。

多くのみなさまに支えて頂いたおかげで、今年も何とか一年過ごすことができました。
本当にありがとうございます。

今年の東風の業務は、対外的には12/28(金)夕方で完了し、12/29(土)は事務所と工場の大掃除をスタッフ&大工のみんなが総出でやってくれました。

社長である僕は、最後の最後までなんやかんやと業務に追われてしまい、自分の机の片付けも全く手が付けられていない状態で業務最終日を過ごす始末。

やり残していた資材の確認のために、12/30に工場と倉庫・ストックヤードへ一人で行きました。

いくつか気になっていた在庫資材の状況などを確認するのが目的だったのですが、静まり返ったストックヤードや工場へ一人で行くと、普段はなかなか見えないものや感じられなかったことに気づくものですね。

あれ、こんな材料あったっけ? あっ、これあそこにちょうどいいやん♪ などなど、再発見やインスピレーションが得られてとてもいい時間になりました。

下の写真は、東風のストックヤードに眠っている景石(けいせき)です。
ちょうど今から取り掛かろうとしている裏庭に使いたいな、と思ういい表情の石がたくさんありました。
こんな石、いつ仕入れたのかな・・・?
(注:写真はモノクロにしています)

工場の2階には古建具がたくさんあって、いつかいつかと出番を待っています。

元あった建物がやむなき事情から解体されることになり、その役割を終えたとは言え捨てるなんてもったいなさすぎる・・・との想いから東風で引き取らせて頂いたものなので、品質的にはとても素晴らしいクオリティの古建具が多いのですが、古建具は寸法やデザインなどがなかなかピタッと合うものが無くて、どうしても在庫過剰になってしまいます。

しかしハマる機会に巡り合えば、お客さまも、建具も喜んでくれるので、それまでは東風でお預かりしています。

上の写真はちょっと珍しい床板です。

95年前に建てられた、とんでもなく素晴らしい木造の別荘で使われていた、マホガニーの市松張りの床板を解体したもの。

これも将来どんな場所で活躍できるのかはわかりませんが、素材としては超一級品なので、出番が来るまで東風で預かっています。

東風の工場には、現場で出た木材の端材や、どうにも再利用できない解体材がたくさんやってきます。

最近は、産廃処分費がどんどんドンドンうなぎ上りに値上がりしているので、東風でもお客様の産廃処分費の負担を少しでも減らし、埋め立てごみを出さないようにとの想いから、可能なものは工場で少しずつ焼却処分しています。

(もちろん、燃やすのは木材だけです。
 石油でできた発泡系断熱材などは燃やしていませんのでご安心ください。)

その焼却の際には、ステンレスの分厚いドラム缶を改造したものを使っているのですが、いよいよ今まで使っていたドラム缶が持ちこたえられなくなりました。

すでに次のドラム缶は工場に届いていますが、今年の年末にはまだ入れ替わっていなかったため、こんな風に鎮座していました。
このドラム缶は確か2代目です。

ふと眺めていたら、いろんな気持ちが沸き起こってきました。

よくもまぁこんなになるまで頑張ってくれたなぁ・・・。
傷だらけの戦士みたい。
おつかれさま。
ありがとう。

年末に一人で工場に来れて、このドラム缶と対峙できて良かったな、と感じました。

最後に工場の裏におられる氏神様にお参りして、工場を後にしました。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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