京都市N邸の現場では、年末から土壁の下地処理工程である
【貫伏せ(ぬきぶせ)】に取り掛かっています。
さすがに現場はまだ動いていなくて、初出は明日(1/5)からなのですが、
年末の貫伏せ作業の様子をご紹介します。
↑このような(貫が露出している)状態のままでは、この上から土を塗り重ねても
貫のところで壁が割れてしまいます。
その割れを防ぐための下地処理が【貫伏せ】です。
↑まず貫の上に、フノリを混ぜた漆喰を塗りつけます。
わかりやすく言うと、これは接着剤の代わりです。
↑ のり漆喰の上から中塗り土を塗りかけます。
↑中塗り土を塗った上から、割れ止めのために寒冷紗(かんれいしゃ)という
白い布をあてて土の中に塗りこめます
↑これで貫伏せが完了です。
(色が濃いところが貫伏せを施したところ)
この貫伏せ工程は、まだ2階の半分くらいしか完了していませんが、年始は6日から左官屋さんが入って、引き続きこの貫伏せ作業をしていく予定です。
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