これまでに何度もご報告しているように、京都市N邸の現場では伝統的なやり方で土壁を塗りつけていますが、その下塗り部分(荒壁といいます)がようやくほぼ乾きました。
来週には反対側からも土を塗りつける「裏返し」という工程にとりかかります。
当初、この現場は6月に着工して、最も暑い8月に荒壁をつける予定でした。
着工前に左官屋さんと工程の打合せをしている時、
「さとうさん、梅雨明けとともに荒壁をつければ、10日くらいですぐに乾きますわ~」
と軽~く ♪ 言われていたんですが、建築確認申請手続に想定外の時間を要したため、結局着工が3ヶ月ずれ込んでしまって涼しくなってから荒壁をつけたものですから、なかなか乾きません。
それでも今年は例年に比べてとても暖かかったし雨も台風も少なかったので、うちの現場としてはとってもラッキーで
「神様ありがとう~!!!」
って感じなのですが、それでもやはりここまで乾燥させるのに1ヶ月かかりました。
しかも、後半の2週間は灯油ストーブを燃やしたり開口部をふさいだりと、いろいろ工夫を凝らして壁を乾かす努力をしたから早まったのですが、これが放ったらかしだったらどうなっていたか・・・と考えると冷や汗モノです。
当たり前のことですが、おてんとさまの力のすごさを改めて感じました。
夏は
「暑い”~、何とかして~」
と頭上の太陽に苦しまされますが(笑)、おかげでこの時期は美しい紅葉も見られるし、いろんな農作物も収穫できるんですよね。
本当にありがたいことです。
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世界に、300年先も美しい風景を
佐藤さん
うちの家を建てた感想では、土壁の乾燥は急がないのが絶対にイイ。 そりゃ、納期もあるし、第一施主さんは一日だって早く入居したいのでしょうが、そこはじっとガマン&ガマン!
それから風が吹くと驚くほど早く乾きますね。
いや~土壁の家はいいよ~~!
ホント!
Kさん、コメントありがとうございます。
僕も同感です。
あまり不自然な状況にはしていません。
ストーブを焚いても、室内の気温は20度前後だし、あまり急激に乾かしてはいないと思います。
土はどうかわかりませんが、木の乾燥も同じで急激に乾かすのは絶対に良くなくて、人工乾燥したものは少なからずいろんな弊害が出てきます。
自然の力って面白いものですね。