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木造建築と石場建て伝統構法の建築家【東風】(大阪、京都、兵庫、東京)

2. 石場建て伝統構法とは?
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構造信念-1. 石場建て伝統構法をお薦めする理由

東風で一番自信を持ってお薦めする構造体は、石場建て伝統構法です。
石場建て伝統構法と在来工法の構造的な違いを解説した画像ファイルをご用意しました。
ご参照下さい。(別ウィンドウが開きます)

→ 石場建て伝統構法 と 在来工法の違い


なぜ石場建て伝統構法をお薦めするのか?
その理由は以下の通りです。

1. 建物と基礎(コンクリート)とが緊結されていない(石の上に載っているだけ)なので、巨大地震時には紙相撲の力士のように、基礎の上で跳ねたりズレたりしながら、地震力を逃がし、建物のダメージを減らすことができる

2. 構造体(柱・梁)の緊結にボルトなどの金属を一切使っていないため、建物の寿命が金属劣化に依存せず、100年以上経過しても建物を安心して使い続けることができる

3. 建物と基礎とが接している箇所は石しかなく、シロアリの侵入経路が非常に特定しやすく、点検も容易なため、蟻害を受けにくい。
また仮に蟻害を受けたとしても、在来工法に比べて早期に発見されやすいことから、結果的に建物を安全な状態に保てる

4. 建築主様の思い入れを200年先まで伝えることができる

5. 将来、残念ながら解体処分することになったとしても、土・石・竹・木などからつくられているため、処分時にかかる環境負荷が大変小さくてすむ

石場建て伝統構法の足元。基礎と建物は緊結されていないことが大事

建て方の様子。建物は石の上に載っているだけで、金物で緊結されていません


石場建て伝統構法の竹小舞下地と荒壁つけ。土は半年寝かせたものでグレーに変色している

石場建て伝統構法の建物には、竹小舞下地を編んだ上に半年寝かせた土をつけます。


構造信念-2. 平面形/家は極力バランスの良い平面形にする

 東風では家を設計する最も初期の段階で、まず家の平面的な外形を決めてしまってから、間取りを考えていきます。

なぜ間取りを考える前に外形を決めてしまうのか?という理由は以下のようなものです。

 1. 構造的にバランスの良い建物は、X方向、Y方向とも   に充分な耐力要素が配置でき、偏りが少ない
   (正方形に近い形が最も耐力的にバランスが良い)
 2. 整形な建物は屋根も美しく単純な形で納まる
 3. 屋根形状が単純だと、雨漏りの危険性が低くなる
 4. 整形平面の建物は、外観にも安定感が出しやすく、
   ゆったりとした美しい建物に仕上げられる

ここでいう、整形という意味は右のイラストをみてもらえると良くお分かりになって頂けるのではないかと思います。

青色で描かれている2つの形は、整形であると言え、それに対して赤色で描かれている下の2つの形は不整形であると言えます。

特に下の2つについては、巨大地震で建物が揺らされた場合、おそらく黒のジグザグ線が描かれている位置で、外壁にクラック(亀裂)が入ったり、構造材が破損したりする可能性が高くなります。

みなさんも何となく直感的にお分かりになるのではないでしょうか?

建物の平面形は整形が良い 


構造信念-3. 2階の四隅には必ず5寸角以上の通し柱を、

           家の中心・棟の直下には必ず大黒柱を立てる

 間取りが決まったら、次に構造材の組み方を考えていくのですが、私たちが建物の構造を考える際に、まず何よりも先に決定するのが、通し柱の位置と、大黒柱の位置です。
(というよりも、間取りを考える段階ですでに通し柱と大黒柱の位置だけは決めてしまいますが・・・)

右の写真は、京都市で2009年に行った石場建て伝統構法の個人住宅の建て方作業の様子です。
これはまだ建物全体の1/4の部分だけが組みあがったところですが、このフレームの四隅にもちゃんと通し柱が建っているのがお分かりになると思います。

この写真の手前左側の柱は大黒柱です。
東風ではいつもだいたい八寸(240mm×240mm)角の太さの大黒柱を使います。
樹種は桧を使うことがが多いのですが、杉の場合もあります。

残りの3本は全て通し柱で、太さは五寸(150mm×150mm)角か六寸(180mm×180mm)角の太さのものを使います。

もちろん、いずれも葉枯らしさせた天然乾燥材です。

石場建て伝統構法住宅の建て方作業。京都市第1号物件 

構造信念-4. 金物を一切使わずに、木栓を使って木組みを緊結する理由

 現在、日本国内で建てられている住宅のほとんどは、プレカットと呼ばれる機械加工で構造材の刻みを行い、材料同士の緊結には鉄製のボルトを用いています。

しかし鉄は長年経てば必ず錆が出てきますから、木材同士の緊結にボルトを用いると、築後60年程度を経過したあたりから、鉄の錆によるボルト耐力の低下が問題になってきます。
そして、なんとか上手に持たせたとしても、ボルトを使った建物の限界は3世代(90-100年)が限界です。

もちろん理論的には、100年後に一旦全て骨組みを解(ほど)いて新しいボルトに取り替えれば、また強度の問題はなくなると言えますが、現実的には表面が錆びてボロボロになってきたボルトを緩めて解くという作業はできません。
(↑ナットがさび付いて回らないからです)
つまり、その時点で建物の寿命が終わってしまうことになります。

私達は木材の強度が問題ないのに、緊結している金物の強度が落ちてしまうこと・それが取り替えられないことで建物自体を取り壊さなくてはならない状況になってしまうことが、どうしても残念でなりません。

だから木材の緊結には金物を一切使わずに木製の栓(込栓・鼻栓・車知栓など)を使って柱と梁を緊結する伝統構法をお薦めしています。

 車知栓+雇ホゾ、鼻栓+長ホゾで通し柱と胴差しを緊結する


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  3. 美しさについて


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